mwx::stream
を実装し TWELITE の UART0 で入出力します。Serial
オブジェクトはシステム起動時に UART0, 115200 bps で初期化され、ライブラリ内で初期化処理が行われます。ユーザコード上は、setup()
から利用できます。Serial1
オブジェクトは、ライブラリ内で用意されていますが、初期化処理は行っていません。UART1を有効化するためには、必要な初期化手続きSerial1.setup(), Serial1.begin()
を行ってください。
起動直後の
setup(), wakeup()
やスリープ直前の flush
処理で、出力が不安定になる場合があります。setup()
void setup(uint16_t buf_tx, uint16_t buf_rx)
オブジェクトの初期化を行う。
- TX/RX用のFIFOバッファのメモリ確保
- TWE_tsFILE 構造体のメモリ確保
Serial
(UART0) は ライブラリ内で setup()
の呼び出しが自動で行われます。ユーザによる呼び出しを行う必要はありません。
また、Serial
(UART0) のバッファサイズは、コンパイル時に決定されます。マクロ MWX_SER_TX_BUFF
(未指定時は 768), MWX_SER_RX_BUFF
(未指定時 256) により変更できます。
パラメータ | 解説 |
---|---|
buf_tx | TX用のFIFOバッファサイズ |
buf_rx | RX用のFIFOバッファサイズ |
begin()
void begin(unsigned long speed = 115200, uint8_t config = 0x06)
ハードウェアの初期化を行う。
Serial
(UART0) は ライブラリ内で begin()
の呼び出しが自動で行われます。ユーザによる呼び出しを行う必要はありません。パラメータ | 解説 |
---|---|
speed | UART のボーレートを指定する。 |
config | serial_jen::E_CONF::PORT_ALT ビットを指定したときは、UART1をDIO14,15で初期化します。指定しない場合はDIO11(TxD),9(RxD)で初期化します。 |
指定したボーレートの下2桁の数値は0に丸めて処理します。またハードウェアの制限により指定したボーレートより誤差が生じます。
ボーレートの計算には除算が発生し計算時間がかかる場合があります。9600,38400,115200を指定する場合は、除算をせずに計算を行います。処理の詳細は、constexpr uint16_t _serial_get_hect_baud(uint32_t baud)
を参照してください。
end()
(未実装)ハードウェアの使用を停止する。
get_tsFile()
TWE_tsFILE* get_tsFile();
Cライブラリで利用する TWE_tsFILE*
形式での構造体を得る。
Serial (UART) では、
_sSerial
構造体が定義されています。