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MC3630

加速度センサー
SPIバスを用いる加速度センサーです。

動作の流れ

  1. .begin(): センサーの動作開始
  2. PIN_SNS_INT割り込み または available(): FIFOキューが規定数に達する
  3. .get_que(): FIFOキューからのデータを取得する

動作に必要な手続き

SPI バス

特にありません。

スリープ手続き

PIN_SNS_INT 割り込みによる起床を行うため、スリープ前に以下の設定行います。

pinMode(PAL_MOT::PIN_SNS_INT, WAKE_FALLING);

スリープ復帰時の手続き

.wakeup()メソッドの呼び出しが必要です。この処理は<PAL_MOT>ボードビヘイビア中で実行されています。

データ構造

各サンプルはaxis_xyzt構造体を要素とするキューsmplqueに格納されます。メンバーx, y, zはそれぞれ X, Y, Z 軸に対応します。

struct axis_xyzt {
  int16_t x;
  int16_t y;
  int16_t z;
  uint16_t t;
};

各軸の値は1Gを1000とした値として格納されます。tはサンプルの番号で0から順番にサンプルごとに割り振られます。

メソッド

read()

uint8_t read()

半導体のFIFOキューからデータを読み出します。読みだしたバイト数が戻りますが.get_que()で参照するキューのサイズに格納されるデータ数を読み出すようにしてください。

get_que()

smplque<axis_xyzt>& get_que()

加速度のサンプルを取得します。キューはaxis_xyztを要素としたsmplqueです。availableになってから速やかにキューを空にする必要があります。

共通メソッド

setup()

void setup()

このセンサーではsetup()を使用しません。

begin(), end()

void begin(uint32_t conf)
void end()

confで指定した設定で初期化します。

conf[0:15](bit0-15) : サンプリングモード、conf[16:23] (bit16-23): 加速度のレンジ、conf[24:31] (bit24-31) : 割り込み発生までのサンプル数を設定します。

conf[0:15] サンプルモード内容
MODE_LP_1HZ_UNOFFICIAL1Hz Low Power (非公式設定)
MODE_LP_2HZ_UNOFFICIAL2Hz Low Power (非公式設定)
MODE_LP_7HZ_UNOFFICIAL7Hz Low Power (非公式設定)
MODE_LP_14HZ14Hz Low Power (デフォルト)
MODE_LP_28HZ28Hz Low Power
MODE_LP_54HZ54Hz Low Power
MODE_LP_105HZ105Hz Low Power
MODE_LP_210HZ210Hz Low Power
MODE_LP_400HZ400Hz Low Power
MODE_ULP_25HZ25Hz Ultra Low Power
MODE_ULP_50HZ50Hz Ultra Low Power
MODE_ULP_100HZ100Hz Ultra Low Power
MODE_ULP_190HZ190Hz Ultra Low Power
MODE_ULP_380HZ380Hz Ultra Low Power
conf[16:23] 加速度レンジ内容
RANGE_PLUS_MINUS_8G±8G (デフォルト)
RANGE_PLUS_MINUS_4G±4G
RANGE_PLUS_MINUS_2G±2G
RANGE_PLUS_MINUS_1G±1G

process_ev()

void process_ev(uint32_t arg1, uint32_t arg2 = 0)

このセンサーではprocess_ev()を使用しません。

available()

bool available()

センサーにデータが読み出され内部のキューにデータが保存されているとtrueを戻します。

probe()

bool probe()

このセンサーではprobe()は使用できません。

wakeup()

void wakeup()

スリープ復帰後のSPIバスの再初期化を行い、加速度データを読み出します。