SPIバスを用いる加速度センサーです。
ボードビヘイビア
<PAL_MOT>
<PAL_NOTICE> <CUE>
を読み込んだ時のみ使用可能です。begin(), available()
以外の共通メソッドの手続きはボードビヘイビア中で実行されています。動作の流れ
.begin()
: センサーの動作開始PIN_SNS_INT
割り込み またはavailable()
: FIFOキューが規定数に達する.get_que()
: FIFOキューからのデータを取得する
動作に必要な手続き
SPI バス
特にありません。
スリープ手続き
PIN_SNS_INT
割り込みによる起床を行うため、スリープ前に以下の設定行います。
pinMode(PAL_MOT::PIN_SNS_INT, WAKE_FALLING);
スリープ復帰時の手続き
.wakeup()
メソッドの呼び出しが必要です。この処理は<PAL_MOT>
ボードビヘイビア中で実行されています。
半導体内部のFIFOキューが一杯になっても読み出さなかった場合は、データ取得は終了し、新たな値は格納されません。
データ構造
各サンプルはaxis_xyzt
構造体を要素とするキューsmplque
に格納されます。メンバーx
, y
, z
はそれぞれ X, Y, Z 軸に対応します。
struct axis_xyzt {
int16_t x;
int16_t y;
int16_t z;
uint16_t t;
};
各軸の値は1Gを1000とした値として格納されます。t
はサンプルの番号で0
から順番にサンプルごとに割り振られます。
メソッド
read()
uint8_t read()
半導体のFIFOキューからデータを読み出します。読みだしたバイト数が戻りますが.get_que()
で参照するキューのサイズに格納されるデータ数を読み出すようにしてください。
スリープ復帰後に
<PAL_MOT>
ではread()
が行われます。get_que()
smplque<axis_xyzt>& get_que()
加速度のサンプルを取得します。キューはaxis_xyzt
を要素としたsmplque
です。availableになってから速やかにキューを空にする必要があります。
共通メソッド
setup()
void setup()
このセンサーではsetup()
を使用しません。
begin()
, end()
void begin(uint32_t conf)
void end()
conf
で指定した設定で初期化します。
conf[0:15]
(bit0-15) : サンプリングモード、conf[16:23]
(bit16-23): 加速度のレンジ、conf[24:31]
(bit24-31) : 割り込み発生までのサンプル数を設定します。
conf[0:15] サンプルモード | 内容 |
---|---|
MODE_LP_1HZ_UNOFFICIAL | 1Hz Low Power (非公式設定) |
MODE_LP_2HZ_UNOFFICIAL | 2Hz Low Power (非公式設定) |
MODE_LP_7HZ_UNOFFICIAL | 7Hz Low Power (非公式設定) |
MODE_LP_14HZ | 14Hz Low Power (デフォルト) |
MODE_LP_28HZ | 28Hz Low Power |
MODE_LP_54HZ | 54Hz Low Power |
MODE_LP_105HZ | 105Hz Low Power |
MODE_LP_210HZ | 210Hz Low Power |
MODE_LP_400HZ | 400Hz Low Power |
MODE_ULP_25HZ | 25Hz Ultra Low Power |
MODE_ULP_50HZ | 50Hz Ultra Low Power |
MODE_ULP_100HZ | 100Hz Ultra Low Power |
MODE_ULP_190HZ | 190Hz Ultra Low Power |
MODE_ULP_380HZ | 380Hz Ultra Low Power |
非公式設定はMC3630のデータシートに記述がないもので設定時の動作は未定義となります。お客様のほうでの動作確認の上利用下さい。非公式設定にかかわる問題やご質問について弊社サポートでは対応いたしかねます。
conf[16:23] 加速度レンジ | 内容 |
---|---|
RANGE_PLUS_MINUS_8G | ±8G (デフォルト) |
RANGE_PLUS_MINUS_4G | ±4G |
RANGE_PLUS_MINUS_2G | ±2G |
RANGE_PLUS_MINUS_1G | ±1G |
process_ev()
void process_ev(uint32_t arg1, uint32_t arg2 = 0)
このセンサーではprocess_ev()
を使用しません。
available()
bool available()
センサーにデータが読み出され内部のキューにデータが保存されているとtrue
を戻します。
probe()
bool probe()
このセンサーではprobe()
は使用できません。
wakeup()
void wakeup()
スリープ復帰後のSPIバスの再初期化を行い、加速度データを読み出します。