TWE-EH SOLAR
光の力で電波を飛ばす!
TWELITE シリーズ専用! エナジーハーベスト制御基板 TWE-EH-S

ピンヘッダ実装済
TWE-EH-S-DI

ピンヘッダ未実装
TWE-EH-S-DP
この度は、当社製品をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
特徴
- TWELITE モジュールと組み合わせて使用するエナジーハーベスト制御基板です。
- ソーラーパネルのエネルギーをコンデンサに蓄電し、そのエネルギーを利用して、ごく短い間無線モジュールを動作させます。
- 余剰エネルギーを蓄電デバイス(電気二重層コンデンサ)へ充電する回路が内蔵されていますので、ソーラーパネルが発電しない夜間でも継続的に動作できます。
- 外部回路や追加抵抗により、様々なソーラーパネルを利用できます。
AM-5815
です。最大出力電力は 6mW (5.2V - 1.1mA)使用上の注意
この評価基板は、TWELITE モジュールと組み合わせて使う事を前提としています。
ソフトウェアの入手
無線タグアプリ(App_Tag)のファームウェアを TWELITE に書き込んでください。
利用できるソーラーパネル
目安として、開放電圧 4V~6V 、最大出力電力 300mW 以下のソーラーパネルを使用できます。
最大出力電力が 10mW 以上のソーラーパネルを利用するには、追加の抵抗 \(R_{EX}\) を TWE_VCC
と EX_REG
間へ接続してください。過電圧や過電流による故障や発火を防ぎます。
追加の抵抗 \(R_{EX}\) の値は下記の式で求められます。
追加の抵抗 \(R_{EX}\) の定格電力は、ソーラーパネルの最大出力電力を上回る値としてください。
以下に目安を示します。
最大出力電力 [mW] | 抵抗値 \(R_{EX}\) [Ω] |
---|---|
10以下 | 不要 |
11-100 | 100 (1/4W) |
101-300 | 33 (1/2W) |
まずは動かしてみましょう!
簡易ワイヤレス温度計
以下のような回路を構成してください。

送信側の回路の例
TWELITE モジュールに無線タグアプリ(App_Tag)を書き込み、センサ種別を 0x11
LM61 アナログ温度センサ に設定することで、データの送信を行えます。
親機には、親機・中継機アプリ (App_Wings)を書き込み、周波数チャネルとアプリケーションIDを合わせてください。
動作の仕組み

各ピンの電圧の変化
- ソーラーパネルのエネルギーは、内蔵のコンデンサ
C1
(220uF) へ充電されます。 C1
の電圧 \(V_{C1}\) が 約2.9V \(=V_{ON}\) になると、TWE_VCC
がGND
と接続され、TWELITE が動作を開始します。- TWELITE は起動直後、すみやかに
DO1
\(V_{BOOT}\) の出力を Low にします。 - TWELITE は無線送信します。
- 無線送信後、TWELITE はスリープ状態になります。
- エネルギーの供給不足により電圧が 約2.0V \(=V_{OFF}\) を下回ると、TWELITE は動作を停止します。
DO1
\(V{BOOT}\) の Low 出力が解除され、1. へ戻ります。
4’ および 5’ では、スリープ復帰後に無線送信をして、再びスリープする動作を繰り返します。
BOOT
ピンを Low に下げる処理を行えば、無線タグアプリでなくても、任意の act 等で使用できます。ピン配置
信号名 | ピン番号 | ピン番号 | 信号名 | |
---|---|---|---|---|
TWE_GND | 1 | 16 | TWE_VCC | |
BOOT | 2 | 15 | EX_REG | |
BYP | 3 | 14 | VC2 | |
(-) | 4 | 13 | RSTN | |
(-) | 5 | 12 | C2+ | |
(-) | 6 | 11 | (-) | |
(-) | 7 | 10 | EX_C1+ | |
(-) | 8 | 9 | (+) |
TWE_GND
TWELITE の GND
へ接続します。
BOOT
TWELITE の DO1
へ接続します。
無線タグアプリの場合。act 等の場合は、任意のピンへ接続
TWELITE の起動後、速やかに Low 状態とします。電圧条件は、TWELITE に従います。
BYP
TWELITE の DO2
へ接続します。
無線タグアプリの場合。act 等の場合は、任意のピンへ接続
High 状態にすると、蓄電デバイスと TWE_VCC
間に接続されているダイオードをバイパスします。
蓄電デバイスが 2.3V の状態で TWELITE へ電源を供給すると、ダイオードの電圧降下により TWE_VCC
は 約2.0V になり動作を停止します。バイパスを行うと、蓄電デバイスの電圧が 約2.0V に降下するまで TWELITE を動作できます。電圧条件は TWELITE に従います。
GND
/ (-)
ソーラーパネル、蓄電デバイス、EX_C1
に追加したコンデンサのマイナス端子を接続します。
(+)
ソーラーパネルのプラス端子を接続します。
EX_C1+
内蔵コンデンサ C1
(220uF) のプラス端子に接続されています。
EX_C1+
と GND
間にコンデンサを追加すると、内蔵コンデンサ C1
(220uF) と並列に接続されることで、容量を増やすことができます。電圧の範囲は 0-3.6V です。
C2+
C2+
と GND
間に余剰エネルギーを充電する蓄電デバイスを接続します。電圧の範囲は 0-3.6V です。
接続については、夜も動くようにする!をご覧ください。
RSTN
TWELITE の動作状態を示します。(Hi:動作中、Low:停止中)
VC2
蓄電デバイスの充電状況をモニターする場合、TWELITE の AI1
に接続します。
無線タグアプリの場合。act 等の場合は、任意のピンへ接続
VC2
は、C2+
の電圧を抵抗2個(10MΩ)で分圧しています。さらに、TWELITE の電圧測定を安定させるため、VC2
と TWE_GND
間に 0.1uF のコンデンサを接続しています。TWELITE の VC2
の読み取り値を2倍すると、蓄電デバイスの電圧を取得できます。
EX_REG
利用できるソーラーパネルをご覧ください。
TWE_VCC
TWELTIE の VCC
に接続します。
夜も動くようにする!
簡易ワイヤレス計(余剰エネルギー充電回路あり)
C1
のみでは無線モジュールの動作する時間は限られてしまいますが、EX_C1+
にコンデンサを追加することで、動作時間を延ばすことができます。

送信側の回路の例