TWELITEは無線機能を持ったマイコンモジュールです。
センサーやスイッチ、LED等を接続した親基板に実装することで小型無線装置を作成できます。
消費電力が小さく、電池での長時間稼動が可能です。自動実装機で表面実装できるため大量生産に適しています。
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TWELITEは無線機能を持ったマイコンモジュールです。
センサーやスイッチ、LED等を接続した親基板に実装することで小型無線装置を作成できます。
消費電力が小さく、電池での長時間稼動が可能です。自動実装機で表面実装できるため大量生産に適しています。
TWELITE BLUE および、TWELITE RED は下表で示すようなバリエーションがあります。用途に合わせて最適なものを選択してください。
販売コードは都度変わる可能性があるため、最新の販売コードは弊社ホームページを参照してください。
TWELITE 通称 | 販売コード | アンテナ端子 | 備考 |
---|---|---|---|
TWELITE BLUE | TWE-L-WX | ワイヤアンテナ端子タイプ | アンテナ別(リール販売のみ) |
TWE-L-U | 同軸アンテナタイプ | アンテナ別 | |
TWELITE RED | MW-R-WX | ワイヤアンテナ端子タイプ | アンテナ別 |
MW-R-U | 同軸アンテナタイプ | アンテナ別 |
TWELITEBLUE | TWELITERED | 備考 | |
---|---|---|---|
通信方式 | 2.4GHzIEEE 802.15.4準拠 | 2.4GHzIEEE 802.15.4準拠 | |
プロトコルスタック | TWELITE NET およびIEEE 802.15.4 MAC | TWELITE NET およびIEEE 802.15.4 MAC | |
通信速度 | 最大 250kbps | 最大 250kbps | |
変調方式 | O-QPSK, DSSS | O-QPSK, DSSS | |
チャネル数 | 16 | 16 | 国によっては異なります |
送信出力 | 2.5dBm | 9.19dBm | 25°C, 3V |
受信感度 | -95dBm | -96dBm | 25°C, 3V, typ |
送信電流 | 15.3mA | 23.3mA | 25°C, 3V, typ 最大出力時 |
14.0mA | 3dBm 出力時 | ||
受信電流 | 17.0mA | 14.7mA | 25°C, 3V, typ |
数 | 備考 | |
---|---|---|
ADC | 4/6 | 10bit TWELITE BLUEは4ポート、TWELITE REDは6ポート |
PWM | 4 | |
タイマ/PWM | 1 | PWM, Δ∑など5モード。16MHz, 16bit精度 |
パルスカウンタ | 2 | スリープ状態で稼働可能。最大100kHz, 16bit |
UART | 2 | 16550A 互換 |
SPIマスター/スレーブ | 1 | 3チップセレクト、最大16MHz |
コンパレータ | 1 | |
2線シリアルマスター・スレーブ(I2C、SMBUS 互換) | 1 | 最大100kHzまたは400kHz、7/10bitアドレスモード |
汎用デジタル | 20 | 他の I/F と共用 |
TWELITE BLUE | TWELITE RED | |
---|---|---|
認証型式 | TWE-001 Lite | TWELITE RED |
工事設計認証番号 | 007-AB0031 | 007-AF0062 |
FCC ID | 2AINN-L1 | - |
IC ID | 21544-L1 | - |
備考 | RoHS対応 | RoHS対応 |
※1. 海外で TWELITE を使用する場合、使用できるアンテナなどの各種制限がございますので、開発初期段階で弊社までご確認お願いいたします。
※2. 使用国によっては TWELITE や製品上などに FCC ID や IC ID などの表示が必要である場合がございます。該当すると思われる場合は、弊社までお問い合わせください。
製品には製品ロゴ、認証番号などの表示がありますが、予告なく変更される場合があります。
外形:13.97x13.97x2.5mm 重量:0.93g
TWELITE BLUE/TWELITE RED 外形 DXF データ、弊社ホームページにてダウンロード可
TWELITE をお客様が設計した基板に実装する場合、ワイヤアンテナ(マッチ棒アンテナ)を接続するには基板上に開口を設け裏側から半田付けを行うと効率的です。
この図面は開口の一例です。
ここでは開口を大きく取るために 29, 30, 31, 32 ピン(NC, GND, GND, GND) を未接続としています。
※ 28, 30-32 ピンの GND は接続を推奨しますが、未接続での運用も可能です。未接続であっても、無線性能の顕著な変化は観察されていません。
# (※1) | IO名(※2) | 機能割り当て(※3) | 代替割り当て(※4) | 超簡単!標準アプリの機能名(※5) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | DO0 | SPICLK | PWM2(※6) | PWM2 | ||||
2 | DO1 | SPIMISO | PWM3(※6) | PWM3 | ||||
3 | DIO18 | SPIMOSI | DO1 | |||||
4 | DIO19 | SPISEL0 | DO2 | |||||
5 | VCC | VCC | VCC | |||||
6 | DIO4 | CTS0 | TIM0OUT | PC0 | DO3 | |||
7 | DIO5 | RTS0 | PWM1 | PC1 | PWM1 | |||
8 | DIO6 | TXD0 | PWM2 | TX | ||||
9 | DIO7 | RXD0 | PWM3 | RX | ||||
10 | DIO8 | TIM0CK_GT | PC1 | PWM4 | PWM4 | |||
11 | DIO9 | TIM0CAP | 32KTALIN | RXD1 | DO4 | |||
12 | DIO10 | TIM0OUT | 32KTALOUT | M1 | ||||
13 | DIO12 | PWM2 | CTS0 | DI1 | ||||
14 | DIO14 | SIF_CLK | TXD1 | TXD0 | SPISEL1 | SCL | ||
15 | DIO13 | PWM3 | RTS0 | DI2 | ||||
16 | DIO11 | PWM1 | TXD1 | DI3 | ||||
17 | DIO15 | SIF_D | RXD1 | RXD0 | SPISEL2 | SDA | ||
18 | DIO16 | COMP1P | SIF_CLk | DI4 | ||||
19 | DIO17 | COMP1M | PWM4 | SIF_D | BPS | |||
20 | GND | GND | ||||||
21 | RESETN | RESETN | RST | |||||
22 | ADC2 | VREF | AI3 | |||||
23 | ADC1 | AI1 | ||||||
24 | DIO0 | SPISEL1 | ADC3 | AI2 | ||||
25 | DIO1 | SPISEL2 | ADC4 | PC0 | AI4 | |||
26 | DIO2 | ADC5(※7) | TIM0CK_GT | M2 | ||||
27 | DIO3 | ADC6(※7) | TIM0CAP | M3 | ||||
28 | GND | GND | GND | |||||
29 | NC | RF | N/A | |||||
30 | GND | GND | GND | |||||
31 | GND | GND | GND | |||||
32 | GND | GND | GND |
※1. ピンの番号です。TWELITE DIPとピンの番号の数や割り当てが異なります。ピンを特定するには通常IO名を用います。
※2. ピンの定義名です。この定義名は半導体データシートやTWELITEのアプリの開発などで利用され、弊社技術サポートでも原則としてピンについては、IO名を用いてご案内いたします。
※3. 各ピンは、単純な入力出力やアナログ入力として利用できますが、APIを通じて初期化することでそれ以外の機能を割り当てることができます。本表では代表的な機能を列挙します。
※4. APIを通じて初期化することで代替割り当てのピンに機能を移動することができます。本表では代替割り当てしたときの代表的な機能を列挙します。
※5. 超簡単!標準アプリ(App_Twelite)で使用されるアプリ特有のピン名称です。IO名と似ていますが混乱しないようにしてください。
※6. PWM2,3 は DIO6,7 または DIO12,13 の割り当てを解放し DO0,1 に割り当て可能です。
※7. ADC5,6はTWELITE REDのみ使用可能です。
信号名 | 機能 |
---|---|
PC | パルスカウンタ |
SPICLK | SPIマスタークロック |
SPISEL | SPIセレクト出力 |
SPIMISO | SPIマスター入力 |
SPIMOSI | SPIマスター出力 |
TIM0CK_GT | タイマクロック,ゲート入力 |
TIM0CAP | タイマキャプチャ入力 |
TIM0OUT | タイマPWM出力 |
32KTALIN | クリスタル入力 |
32KTALOUT | クリスタル出力 |
VREF | 基準電圧 |
COMP1M | コンパレータ+入力 |
COMP1P | コンパレータ-入力 |
SIF_D | 2線シリアルデータ |
SIF_CLK | 2線シリアルクロック |
RXD | UART RX |
TXD | UART TX |
RTS | UART RTS |
CTS | UART CTS |
PWM | パルス幅変調出力 |
本ピンは出力として利用されるピンです。
外部からの電圧印加を行う
と(ある程度の出力インピーダンスがあったとしても)、TWEモジュールがプログラムモードに遷移しないといった現象が報告されています。
LEDやトランジスタなどの接続では、始動時やスリープ回復時に中間的な状態となり、正常動作しない場合があります。常に Vcc 側にプルアップされるような外部回路構成を推奨します。
本ピンは出力ピンとして利用されることが多いピンですが、モジュール電源投入やリセット時に入力ピンとして振る舞い、その時 Lo 側の電圧判定をされた場合、モジュールがプログラムモードとして起動します。本ピンの 始動時の電圧 に気をつけてください。
これらのピンはアナログ入力と共用されています。ファームウェア上で注意点としては、 AD読み出し時に内部プルアップを無効 にしておく必要があります。
ADC2は基準電圧の入力用として利用できます。利用にはソフトウェア上の実装が必要になります。なお、 基準電圧を出力するピンはありません。
SMD 版 28, 30-32 ピンの GND は接続を推奨しますが、未接続での運用も可能です。未接続であっても、無線性能の顕著な変化は観察されていません。
Min | Max | ||
---|---|---|---|
電源(VCC) | -0.3 | 3.6 | V |
アナログIO(VREF/ADC) | -0.3 | VCC+0.3 | V |
デジタルIO | -0.3 | VCC+0.3 | V |
記号 | 条件 | min | typ | max | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
電源供給電圧 | VCC | 2.0 | 3.0 | 3.6 | V | |||
始動電圧 | Vboot | 2.05 | V | |||||
動作温度 | TOPR | 結露なきこと | TWELITE BLUE | -40 | 25 | 105(※1) 90(※2) | °C | |
TWELITE RED | -30 | 25 | 90 | |||||
動作湿度 | HOPR | 結露なきこと | 85 | %RH |
※数値は半導体データシートに基づく。
※1 TWE-L-WX/W0/W7の最大動作温度
※2 TWE-L-Uの最大動作温度
記号 | 条件 | min | typ | max | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
消費電流 | ICC | スリープ(RAMOFF タイマなし) | TWELITE BLUE | 0.1 | uA | ||
TWELITE RED | 0.1 | uA | |||||
スリープ(タイマ) | TWELITE BLUE | 1.5 | uA | ||||
TWELITE RED | 1.5 | uA | |||||
Tx (CPU doze) | TWELITE BLUE | 15.3 | mA | ||||
TWELITE RED | 23.3 | mA | |||||
TWELITE RED(3dBm出力時) | 14.0 | mA | |||||
Rx (CPU doze) | TWELITE BLUE | 17.0 | mA | ||||
TWELITE RED | 14.7 | mA | |||||
送信出力 | Pout | TWELITE BLUE | +0.5 | 2.5 | dBm | ||
TWELITE RED | 9.14 | dBm | |||||
受信感度 | TWELITE BLUE | -95 | dBm | ||||
TWELITE RED | -96 | dBm |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | min | typ | max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
DIO内部プルアップ | 40 | 50 | 60 | kΩ | ||
DIO Hi入力 | VIH | VCCx0.7 | VCC | V | ||
DIO Lo入力 | VIL | -0.3 | VCCx0.27 | V | ||
DIO入力ヒステリシス | 200 | 310 | 400 | mV | ||
DIO Hi 出力 | VOH | TWELITE BLUE | VCCx0.8 | VCC | V | |
TWELITE RED | VCC-0.4 | |||||
DIO Lo出力 | VOL | 0 | 0.4 | V | ||
DIO負荷、吸込電流 | IOL | VCC 2.7~3.6V | 4 | mA | ||
VCC 2.2~2.7V | 3 | mA | ||||
VCC 2.0~2.2V | 2.5 | mA |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | min | typ | max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
リファレンス電圧 | VREF | 1.198 | 1.235 | 1.260 | V | |
ADC 解像度 | 10 | Bits | ||||
ADC 積分非直線性 | ±1.6, ±1.8 | LSB | ||||
ADC 微分非直線性 | -0.5 | 0.5 | LSB | |||
ADC オフセット誤差 | 0~VREF | -10 | mV | |||
0~2VREF | -20 | |||||
ADC ゲイン誤差 | TWELITE BULE0~VREF | +10 | mV | |||
TWELITE BULE0~2VREF | +20 | |||||
TWELITE RED0~VREF | -10 | |||||
TWELITE RED0~2VREF | -20 | |||||
ADC クロック | 0.25,0.5, 1.0 | MHz | ||||
ADC 入力レンジ | 0.04 | VREF2xVREF | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
リール/内箱 | 個数/リール | 外箱 | 個数 |
---|---|---|---|
1 | 1000 | 1 | 1000 |
推奨リフロープロファイル Recommended Soldering Condition
リフロープロファイル
予備加熱 | 本加熱 | ピーク温度 | リフロー回数 |
---|---|---|---|
150 | 220°C/30~45sec | 245°C | 1回 |
超簡単!標準アプリのファームウェアがTWELITEに書き込まれた状態で工場出荷されておりますが(本データシート発行時点)、このファームウェアはTWELITE製造時の工程検査を目的として書き込まれております。TWELITEに書かれているファームウェアバージョンなどの情報はお客様のご要望があってもお知らせ致しかねます。また将来、TWELITEに書き込み済みファームウェアの有無や書き込まれたファームウェアの種類等は告知なく変更する場合があります。お客さまの製造工程でTWELITEに必要なアプリを書き込んだうえでの利用をお願いします。
高温・高湿を避けて保管のこと、製品は納入後6ヶ月以内で、ご使用ください。
当社製品のご使用にあたりましては、実際に貴社使用環境にて、評価、確認を必ず行ってください。
高信頼性を必要とされる用途、人命に関わる用途などに、ご使用になる場合は事前に、購入先にお問い合わせください。
バージョン | 改定日時 | 改定内容 |
---|---|---|
4.0.2 | 2024/11/12 | 消費電流の単位の誤記を修正 |
4.0.1 | 2024/07/12 | 販売コードの変更を適用、変更に伴いアンテナ欄を削除 |
4.0.0 | 2024/02/27 | 新サイトへ移行 |
3.0.4 | 2019/1/31 | 14章に“工場出荷時のアプリ”の項目を追加 |
3.0.3 | 2018/11/05 | 8章の節番号の誤記を修正。 |
3.0.2 | 2018/3/7 | ピン割り当て表の超簡単!TWELITEアプリの機能名の誤記を修正 |
3.0.1 | 2017/9/1 | TWELITE REDのスリープ時の電流値の修正 |
3.0.0 | 2017/8/1 | 初期バージョン |
TWELITE® は、小型で省電力かつ高性能な無線モジュールです。
Arm®Cortex®-M4 コアを搭載し、IEEE802.15.4 準拠の中距離無線通信や ISO/IEC 14443 準拠の近距離無線通信に対応。
日本国内の電波認証を取得しているため、無線システムをすばやく製品化できます。
TWELITE 無線モジュール(GOLD シリーズ)には、下記のバリエーションがあります。用途に合わせて選択してください。
品名 | 型番 | アンテナ端子 | 備考 |
---|---|---|---|
TWELITE | MW-G-W | ワイヤアンテナ端子(スルーホール) | アンテナ別売 |
MW-G-U | 同軸アンテナ端子(U.FL/IPEX) | アンテナ別売 | |
TWELITE DIP | MW-G-DIP-P | 基板アンテナ | |
MW-G-DIP-U | 同軸アンテナ端子(U.FL/IPEX) | アンテナ別売本体は MW-G-W |
MW-G-W 外観
MW-G-U 外観
MW-G-DIP-P 外観
MW-G-DIP-U 外観
以降の文書では、MW-G-W/U に関連する箇所に SMD を、MW-G-DIP-P/U に関連する箇所に DIP を、すべてに関連する箇所に ALL を記載します。
TWELITE(GOLDシリーズ)のブロック図
項目 | TWELITE (GOLD シリーズ) | 備考 |
---|---|---|
通信方式 | 2.4GHz IEEE 802.15.4 | |
プロトコル | TWELITE NET および IEEE 802.15.4 MAC | |
通信速度 | 250kbps | |
変調方式 | O-QPSK, DSSS | |
チャネル数 | 16 | 使用する国によって異なります |
最大送信出力 | 9.14dBm | 25°C, 3V, typ |
受信感度 | -99.7dBm | 25°C, 3V, typ |
接続できるアンテナの一覧は、当社製品情報 を参照してください。
SMDプリント基板のパターン上に実装できる基板アンテナ(MW-A-P1934)もございます。
TWELITE(GOLD シリーズ) | |
---|---|
認証型式 | TWELITE GOLD |
工事設計認証番号 | 007-AL0022 |
海外で TWELITE を使用する場合は使用できるアンテナなどの各種制限がございます。
開発の初期段階で当社へお問い合わせください。
項目 | TWELITE(GOLD シリーズ) | 備考 |
---|---|---|
通信方式 | ISO/IEC 14443 Type A | |
プロトコル | NFC Forum Type 2 Tag | NXP® NTAG® |
通信速度 | 106kbps | |
SRAM | 64bytes | |
EEPROM | 2KB | |
書込速度 | 4.8ms | 4bytes, EEPROM |
0.8ms | 4bytes, SRAM | |
6.1ms | 64bytes, SRAM(FAST_WRITE ) | |
最大通信距離 | 100mm | アンテナ等による |
TWELITE STAGE SDK は、当社が提供する TWELITE シリーズ専用のファームウェア開発環境です。同梱のアプリケーション TWELITE STAGE APP(アプリ) を使用することで、ビルドおよび書き込みのほか、既存のファームウェアの動作確認や設定変更ができます。
使用方法については、TWELITE STAGE SDK 同梱の資料をご覧ください。
ウェブサイト上の資料は、より新しいTWELITE STAGE SDKやアプリケーションの内容を反映する場合があり、利用する TWELITE STAGE SDK での仕様など内容が異なる場合があります。
TWELITE STAGE SDK の構成は以下となっています。
TWELITE STAGE APP(アプリ)(ビルドのためのフロントエンド、コマンドラインツールによる make
によるビルドを実行し、ファームウェアの書き込みを行います)
MWSTAGE/
以下で、MWSDK
(※1), Tools
を除くすべて。
ツールチェイン(コンパイラなどのユーティリティやコマンドラインツール)
MWSTAGE/Tools
フォルダ以下
MWSDK ライブラリ(ビルドに使用するライブラリ)
MWSTAGE/MWSDK
(※1)以下
MWSDK
フォルダは最新のライブラリ意外に、旧バージョンのライブラリを格納する場合があります。その場合は MWSDK20XX_YY
といった当時のバージョン名をフォルダ名にします。gcc
と、MWSDKライブラリのバージョンです。TWELITE GOLD 向けの TWELITE STAGE SDK の配布は、当社サポートより行います。
現在配布している主なバージョンを記載します。
MWSTAGE2024_07G
2024/7月配布2.4.1
gcc 12.2.1 20221205
MWSDK2024_07G
MWSDKフォルダ以下.../MWSDK/TWENET/current/index.html
にビルド方法やAPIについての記述しております。
MCUXpresso は、TWELITE(GOLDシリーズ)に搭載の半導体 JN5189 を製造する NXP Semiconductors N.V. が提供するファームウェア開発環境です。ビルドおよび書き込みに加えて、MCU-Link を使用したデバッグができます。
モノワイヤレス株式会社が提供するソフトウェアに関するソフトウェア使用許諾は、TWELITE STAGE SDK を用いファームウェアを開発を行う際は、TWELITE STAGE SDK⇒MWSDKライブラリ LICENSE
フォルダにあるライセンス記述を一次情報として参照してください。またライセンス記述には英語版がありますが、解釈等に対立がある場合は日本語版を優先します。
MW-SLA-1J
・・・モノワイヤレスソフトウェア使用許諾契約(商用利用を想定したライセンス記述)MW-OSSLA-1J
・・・ モノワイヤレスオープンソースソフトウェア使用許諾契約(非商用利用も念頭に置いたライセンス記述)MW-SLA-1E1
, MW-OSSLA-1E
・・・上記、英語版MW-SLA
または MW-OSSLA
が適用されます。MWSTAGE/TWELITE_Stage/LICENSE
以下を参照してください。ピン番号の割り振り
ピン番号の割り振り(DIP)
代表的な機能を下表に示します。
名称 | 機能 |
---|---|
PIO | ペリフェラル入出力 |
PWM | パルス幅変調出力 |
TXD | UART データ送信 |
RXD | UART データ受信 |
RTS | UART データ送信リクエスト出力 |
CTS | UART データ送信リクエスト入力 |
SCL | I2C シリアルクロック |
SDA | I2C シリアルデータ |
SCK | SPI シリアルクロック |
MOSI | SPI コントローラ出力(PICO) |
MISO | SPI コントローラ入力(POCI) |
SSELN | SPI ペリフェラル選択(CS) |
名称 | 機能 |
---|---|
IO | Quad SPI シリアルデータ |
CSN | Quad SPI チップ選択 |
CLK | Quad SPI シリアルクロック |
MAT | タイマ出力 |
CAP | タイマ入力 |
OUT | コンパレータ出力 |
ACP | コンパレータ+入力 |
ACM | コンパレータ-入力 |
SWDIO | SWD シリアルデータ |
SWO | SWD トレースポート |
SWCLK | SWD シリアルクロック |
ISPENT | ISP エントリ |
ISPSEL | ISP モード選択 |
代表的な機能の割り当てを下表に示します。
SMD#※1 | DIP# (14P)※1 | IO※2 | PWM※3 | ADC※3 | UART※3 | I2C※3 | SPI※3 | QuadSPI※3 | タイマ(CT32)※3 | コンパレータ※3 | SWDISP※3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | PIO0 | PWM0 | TXD1 | SCK1 | ||||||
2 | 7(PRG) | PIO5 | RTS0 | SSELN0MISO1SSELN1(2) | ISPENT | ||||||
3 | 5 | PIO2 | PWM2 | RXD0 | SCK0MOSI1 | ||||||
4 | 8 | PIO3 | PWM3 | TXD0 | MISO0SSELN1(0) | ||||||
5 | 28(VCC) | VCC | |||||||||
6 | 9 | PIO7 | PWM7 | CTS0RXD1 | SDA1 | MISO0 | CT32B1MAT1 | ||||
7 | 4 | PIO6 | PWM6 | RTS0TXD1 | SCL1 | SCK0 | CT32B1MAT0 | ||||
8 | 10(TXD) | PIO8 | PWM8 | TXD0 | MOSI0 | CT32B0MAT0 | OUT | ||||
9 | 3(RXD) | PIO9 | PWM9 | RXD0 | SSELN0 | CT32B1CAP1 | |||||
10 | 11(A) | PIO14 | PWM1 | ADC0 | SSELN1(1) | CT32B0CAP1 | SWO | ||||
11 | 12 | PIO12 | PWM0 | SCL1 | MOSI0 | OUT | SWCLK | ||||
12 | 13 | PIO4 | PWM4 | CTS0 | MOSI0SSELN1(1) | ISPSEL | |||||
13 | 15(SET) | PIO13 | PWM2 | SDA1 | MOSI0 | SWDIO | |||||
14 | 2 | PIO10 | TXD1 | SCL0 | SCK0 | CT32B0CAP0 | |||||
15 | 16 | PIO1 | PWM1 | RXD1 | MISO1 | ||||||
16 | 17 | PIO0 | PWM0 | TXD1 | SCK1 | ||||||
17 | 19 | PIO11 | RXD1 | SDA0 | MISO0 | CT32B1CAP0 | |||||
18 | 18 | PIO20 | PWM8 | TXD1 | IO2 | ACP | |||||
19 | 20 | PIO21 | PWM9 | IO1 | ACM | SWO | |||||
20 | 1,14 | GND | |||||||||
21 | 21(RST) | RSTN | |||||||||
22 | 24(A) | PIO14 | PWM1 | ADC0 | SSELN1(1) | CT32B0CAP1 | SWO | ||||
23 | 22(B) | PIO15 | PWM3 | ADC1 | SCL0 | SCK1 | OUT | ||||
24 | 23(C) | PIO16 | PWM5 | ADC2 | SDA0 | SSELN1(0) | CSN | ||||
25 | 25(D) | PIO17 | PWM6 | ADC3 | MOSI1 | IO3 | SWO | ||||
26 | 26(E) | PIO18 | PWM7 | ADC4 | TXD0 | MISO1 | CLK | CT32B0MAT1 | |||
27 | 27 | PIO19 | PWM4 | ADC5 | RXD0RXD1 | IO0 | |||||
28 | 1,14(GND) | GND | |||||||||
29 | N/A(ANT R) | LA | |||||||||
30 | 1,14GND | GND | |||||||||
31 | N/A(ANT L) | LB | |||||||||
32 | 1,14GND | GND |
※1. ピンの番号です。TWELITE と TWELITE DIP ではピンの番号の数や割り当てが異なります。ピンを特定するには、通常IO名を用います。
※2. ピンのIO名です。この定義名は半導体データシートやTWELITEのアプリの開発で利用されます。当社技術サポートにおいても、原則としてピンはIO名を用いてご案内いたします。
※3. この表では代表的な機能を列挙しています。また、TWENETライブラリでサポートする機能は一部に限られます。
TWELITE BLUE/RED シリーズとの互換性に配慮して、以下のピンは相互に接続されています。
SMD#28, 30, 32 ピンの GND はすべて接続することを推奨しますが、未接続で運用することもできます。
これらのピンが未接続であっても、無線性能の顕著な変化は観察されていません。
Min | Max | ||
---|---|---|---|
電源 | -0.3 | 3.96 | V |
リセット | -0.3 | 3.96 | V |
デジタルIO | -0.3 | 3.96 | V |
ADC | -0.3 | 3.96 | V |
NFC (LA/LB) | -0.3 | 4.6 | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Max | ||
---|---|---|---|---|---|
電源供給電圧 | VCC | 1.9 | 3.6 | V | |
動作温度 | TJ | 結露なきことMW-G-W | -40 | 105 | °C |
結露なきことMW-G-U | -40 | 90 | °C |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
消費電流 | ICC | スリープ、SRAM非保持、タイマなし | 350 | nA | ||
スリープ、SRAM非保持、タイマあり | 800 | nA | ||||
スリープ、SRAM保持(4KB)、タイマあり | 1025 | nA | ||||
スリープ、SRAM保持(8KB)、タイマあり | 1120 | nA | ||||
アクティブ、TX (10dBm) | 20.28 | mA | ||||
アクティブ、TX (3dBm) | 9.44 | mA | ||||
アクティブ、TX (0dBm) | 7.36 | mA | ||||
アクティブ、RX | 4.3 | mA |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
PIO内部プルアップ | Rpu(int)(PIO) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
RSTN内部プルアップ | Rpu(int)(RSTN) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
PIO内部プルダウン | Rpdn(int)(PIO) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
IO Hi入力 | VIH | 0.7 * VCC | VCC | V | ||
IO Lo入力 | VIL | -0.3 | 0.27 * VCC | V | ||
IO Hi出力 | VOH | PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=3.6V) | 3.3 | VCC | V | |
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=3.0V) | 2.65 | VCC | V | |||
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=2.4V) | 2 | VCC | V | |||
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=1.9V) | 1.4 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=3.6V) | 3.2 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=3.0V) | 2.6 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=2.4V) | 2.05 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=1.9V) | 1.35 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=3.6V) | 3.3 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=3.0V) | 2.66 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=2.4V) | 2.1 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=1.9V) | 1.15 | VCC | V | |||
IO Lo出力 | VOL | 0 | 0.4 | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
入力電圧 | Vi | 0 | VCC | V | ||
フルスケールレンジ | FSR | キャリブレーション後 | 3.56 | 3.6 | 3.62 | V |
解像度 | 12 | bits | ||||
消費電流 | IADCx | x=05 | 100 | uA | ||
積分非直線性 | INL | 1.1 | LSB | |||
微分非直線性 | DNL | 0.85 | LSB | |||
オフセット誤差 | EO | キャリブレーション後 | -4.5 | 4.5 | mV | |
ゲイン誤差 | EG | キャリブレーション後 | -40 | 0 | 20 | mV |
サンプリング周波数 | fs | シングルチャネル | 78.4 | 100 | 190 | ksps |
※数値は半導体データシートに基づく。
外形図
外形図(基板アンテナ)
外形図(U.FL)
シールド缶は、対角の2点にはんだ付けを施しております。
TWELITE を任意の基板に実装する際にマッチ棒アンテナなどのワイヤアンテナを接続するには、基板上に開口を設けて裏側からはんだ付けを行ってください。
下図は開口の一例です。
ここでは開口を広く取るために 29, 30, 31, 32 ピン(LA, GND, LB, GND) を未接続としています。
推奨リフロープロファイル Recommended Soldering Condition
リフロープロファイル
予備加熱 | 本加熱 | ピーク温度 | リフロー回数 |
---|---|---|---|
150 | 220°C/30-45sec | 245°C | 1 |
品名 | 販売コード | 販売形態 | 梱包形態 | MOQ | SPQ |
---|---|---|---|---|---|
TWELITE | MW-G-W | リテール | 個包装 | 1 | 1 |
MW-G-W-BULK | ホールセール | カットテープ/トレー | 100 | 100 | |
MW-G-W-REEL | ホールセール | リール | 1000 | 1000 | |
MW-G-U | リテール | 個包装 | 1 | 1 | |
MW-G-U-BULK | ホールセール | カットテープ/トレー | 100 | 100 | |
MW-G-U-REEL | ホールセール | リール | 1000 | 1000 | |
TWELITE DIP | MW-G-DIP-P | リテール | 個包装 | 1 | 1 |
MW-G-DIP-P-BULK | ホールセール | トレー | 100 | 100 | |
MW-G-DIP-U | リテール | 個包装 | 1 | 1 | |
MW-G-DIP-U-BULK | ホールセール | トレー | 100 | 100 |
販売コードは変更する可能性があります。最新の販売コードは当社ホームページを参照してください。
TWELITE は AES 暗号化回路を搭載しており、当社は該非判定の該当品として判断しています。該当判定としたパラメータシートの発行を希望される場合は、当社へお問い合わせください。
海外では、電波認証の取得が必要とされる場合がございます。早い段階で当社へご相談ください。
製品に表示している製品ロゴや認証番号などの表示は、予告なく変更する場合がございます。
TWELITE ファームウェアの書き込みは TWELITE の製造工程における製品検査(シリアル番号・MACアドレス等のチップ内書き込み情報が有効であることの確認)を目的としており、ファームウェアバージョンなどの情報はお客様のご要望があっても保証いたしかねます。また、工場出荷時の TWELITE STICK に書き込まれるファームウェアの有無やその種類は告知なく変更する場合があります。出荷済みの製品について、当社によるファームウェアの書き換えは行いません。TWELITE STAGE アプリや、Pythonのtweliter
モジュールをご利用ください。
0°C以上、40°C以下で保管し、高温多湿を避けてください。
SMD製品は納入後6ヶ月以内にご使用ください。
製品の使用にあたっては、実際の環境における評価や確認を必ず実施してください。非常に高い信頼性を必要とされる用途や、人命に関わる用途に使用される場合は、事前に購入先へお問い合わせください。
バージョン | 改定日時 | 改定内容 |
---|---|---|
1.0.0 | 2025-06-04 | 初版 |
1.0.0rc2 | 2024-07-16 | プレリリース版 |
Arm® および Cortex® は、Arm Limited の登録商標です。
NXP® および NTAG® は、NXP B.V. の登録商標です。
TWELITE® は、小型で省電力かつ高性能な無線モジュールです。
Arm®Cortex®-M4 コアを搭載し、IEEE802.15.4 準拠の中距離無線通信や ISO/IEC 14443 準拠の近距離無線通信に対応。
日本国内の電波認証を取得しているため、無線システムをすばやく製品化できます。
TWELITE 無線モジュール(GOLD シリーズ)には、下記のバリエーションがあります。用途に合わせて選択してください。
品名 | 型番 | アンテナ端子 | 備考 |
---|---|---|---|
TWELITE | MW-G-W | ワイヤアンテナ端子(スルーホール) | アンテナ別売 |
MW-G-U | 同軸アンテナ端子(U.FL/IPEX) | アンテナ別売 | |
TWELITE DIP | MW-G-DIP-P | 基板アンテナ | |
MW-G-DIP-U | 同軸アンテナ端子(U.FL/IPEX) | アンテナ別売本体は MW-G-W |
MW-G-W 外観
MW-G-U 外観
MW-G-DIP-P 外観
MW-G-DIP-U 外観
以降の文書では、MW-G-W/U に関連する箇所に SMD を、MW-G-DIP-P/U に関連する箇所に DIP を、すべてに関連する箇所に ALL を記載します。
TWELITE(GOLDシリーズ)のブロック図
項目 | TWELITE (GOLD シリーズ) | 備考 |
---|---|---|
通信方式 | 2.4GHz IEEE 802.15.4 | |
プロトコル | TWELITE NET および IEEE 802.15.4 MAC | |
通信速度 | 250kbps | |
変調方式 | O-QPSK, DSSS | |
チャネル数 | 16 | 使用する国によって異なります |
最大送信出力 | 9.14dBm | 25°C, 3V, typ |
受信感度 | -99.7dBm | 25°C, 3V, typ |
接続できるアンテナの一覧は、弊社製品情報 を参照してください。
SMDプリント基板のパターン上に実装できる基板アンテナ(MW-A-P1934)もございます。
TWELITE(GOLD シリーズ) | |
---|---|
認証型式 | TWELITE GOLD |
工事設計認証番号 | 007-AL0022 |
FCC ID | TBA |
IC ID | TBA |
海外で TWELITE を使用する場合は使用できるアンテナなどの各種制限がございます。
開発の初期段階で弊社へお問い合わせください。
使用する国や地域によっては TWELITE や製品上などに FCC ID や IC ID などの表示が必要となる場合がございます。
該当が疑われる際には、弊社へお問い合わせください。
項目 | TWELITE(GOLD シリーズ) | 備考 |
---|---|---|
通信方式 | ISO/IEC 14443 Type A | |
プロトコル | NFC Forum Type 2 Tag | NXP® NTAG® |
通信速度 | 106kbps | |
SRAM | 64bytes | |
EEPROM | 2KB | |
書込速度 | 4.8ms | 4bytes, EEPROM |
0.8ms | 4bytes, SRAM | |
6.1ms | 64bytes, SRAM(FAST_WRITE ) | |
最大通信距離 | 100mm | アンテナ等による |
TWELITE STAGE SDK は、弊社が提供する TWELITE シリーズ専用のファームウェア開発環境です。同梱のアプリケーション TWELITE STAGE APP(アプリ) を使用することで、ビルドおよび書き込みのほか、既存のファームウェアの動作確認や設定変更ができます。
使用方法については、TWELITE STAGE SDK 同梱の資料をご覧ください。
ウェブサイト上の資料は、より新しいTWELITE STAGE SDKやアプリケーションの内容を反映する場合があり、利用する TWELITE STAGE SDK での仕様など内容が異なる場合があります。
TWELITE STAGE SDK の構成は以下となっています。
TWELITE STAGE APP(アプリ)(ビルドのためのフロントエンド、コマンドラインツールによる make
によるビルドを実行し、ファームウェアの書き込みを行います)
MWSTAGE/
以下で、MWSDK
(※1), Tools
を除くすべて。
ツールチェイン(コンパイラなどのユーティリティやコマンドラインツール)
MWSTAGE/Tools
フォルダ以下
MWSDK ライブラリ(ビルドに使用するライブラリ)
MWSTAGE/MWSDK
(※1)以下
MWSDK
フォルダは最新のライブラリ意外に、旧バージョンのライブラリを格納する場合があります。その場合は MWSDK20XX_YY
といった当時のバージョン名をフォルダ名にします。gcc
と、MWSDKライブラリのバージョンです。TWELITE GOLD 向けの TWELITE STAGE SDK の配布は、当社サポートより行います。
現在配布している主なバージョンを記載します。
MWSTAGE2024_07G
2024/7月配布2.4.1
gcc 12.2.1 20221205
MWSDK2024_07G
MWSDKフォルダ以下.../MWSDK/TWENET/current/index.html
にビルド方法やAPIについての記述しております。
MCUXpresso は、TWELITE(GOLDシリーズ)に搭載の半導体 JN5189 を製造する NXP Semiconductors N.V. が提供するファームウェア開発環境です。ビルドおよび書き込みに加えて、MCU-Link を使用したデバッグができます。
モノワイヤレス株式会社が提供するソフトウェアに関するソフトウェア使用許諾は、TWELITE STAGE SDK を用いファームウェアを開発を行う際は、TWELITE STAGE SDK⇒MWSDKライブラリ LICENSE
フォルダにあるライセンス記述を一次情報として参照してください。またライセンス記述には英語版がありますが、解釈等に対立がある場合は日本語版を優先します。
MW-SLA-1J
・・・モノワイヤレスソフトウェア使用許諾契約(商用利用を想定したライセンス記述)MW-OSSLA-1J
・・・ モノワイヤレスオープンソースソフトウェア使用許諾契約(非商用利用も念頭に置いたライセンス記述)MW-SLA-1E1
, MW-OSSLA-1E
・・・上記、英語版MW-SLA
または MW-OSSLA
が適用されます。MWSTAGE/TWELITE_Stage/LICENSE
以下を参照してください。ピン番号の割り振り
ピン番号の割り振り(DIP)
代表的な機能を下表に示します。
名称 | 機能 |
---|---|
PIO | ペリフェラル入出力 |
PWM | パルス幅変調出力 |
TXD | UART データ送信 |
RXD | UART データ受信 |
RTS | UART データ送信リクエスト出力 |
CTS | UART データ送信リクエスト入力 |
SCL | I2C シリアルクロック |
SDA | I2C シリアルデータ |
SCK | SPI シリアルクロック |
MOSI | SPI コントローラ出力(PICO) |
MISO | SPI コントローラ入力(POCI) |
SSELN | SPI ペリフェラル選択(CS) |
名称 | 機能 |
---|---|
IO | Quad SPI シリアルデータ |
CSN | Quad SPI チップ選択 |
CLK | Quad SPI シリアルクロック |
MAT | タイマ出力 |
CAP | タイマ入力 |
OUT | コンパレータ出力 |
ACP | コンパレータ+入力 |
ACM | コンパレータ-入力 |
SWDIO | SWD シリアルデータ |
SWO | SWD トレースポート |
SWCLK | SWD シリアルクロック |
ISPENT | ISP エントリ |
ISPSEL | ISP モード選択 |
代表的な機能の割り当てを下表に示します。
SMD#※1 | DIP# (14P)※1 | IO※2 | PWM※3 | ADC※3 | UART※3 | I2C※3 | SPI※3 | QuadSPI※3 | タイマ(CT32)※3 | コンパレータ※3 | SWDISP※3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | PIO0 | PWM0 | TXD1 | SCK1 | ||||||
2 | 7(PRG) | PIO5 | RTS0 | SSELN0MISO1SSELN1(2) | ISPENT | ||||||
3 | 5 | PIO2 | PWM2 | RXD0 | SCK0MOSI1 | ||||||
4 | 8 | PIO3 | PWM3 | TXD0 | MISO0SSELN1(0) | ||||||
5 | 28(VCC) | VCC | |||||||||
6 | 9 | PIO7 | PWM7 | CTS0RXD1 | SDA1 | MISO0 | CT32B1MAT1 | ||||
7 | 4 | PIO6 | PWM6 | RTS0TXD1 | SCL1 | SCK0 | CT32B1MAT0 | ||||
8 | 10(TXD) | PIO8 | PWM8 | TXD0 | MOSI0 | CT32B0MAT0 | OUT | ||||
9 | 3(RXD) | PIO9 | PWM9 | RXD0 | SSELN0 | CT32B1CAP1 | |||||
10 | 11(A) | PIO14 | PWM1 | ADC0 | SSELN1(1) | CT32B0CAP1 | SWO | ||||
11 | 12 | PIO12 | PWM0 | SCL1 | MOSI0 | OUT | SWCLK | ||||
12 | 13 | PIO4 | PWM4 | CTS0 | MOSI0SSELN1(1) | ISPSEL | |||||
13 | 15(SET) | PIO13 | PWM2 | SDA1 | MOSI0 | SWDIO | |||||
14 | 2 | PIO10 | TXD1 | SCL0 | SCK0 | CT32B0CAP0 | |||||
15 | 16 | PIO1 | PWM1 | RXD1 | MISO1 | ||||||
16 | 17 | PIO0 | PWM0 | TXD1 | SCK1 | ||||||
17 | 19 | PIO11 | RXD1 | SDA0 | MISO0 | CT32B1CAP0 | |||||
18 | 18 | PIO20 | PWM8 | TXD1 | IO2 | ACP | |||||
19 | 20 | PIO21 | PWM9 | IO1 | ACM | SWO | |||||
20 | 1,14 | GND | |||||||||
21 | 21(RST) | RSTN | |||||||||
22 | 24(A) | PIO14 | PWM1 | ADC0 | SSELN1(1) | CT32B0CAP1 | SWO | ||||
23 | 22(B) | PIO15 | PWM3 | ADC1 | SCL0 | SCK1 | OUT | ||||
24 | 23(C) | PIO16 | PWM5 | ADC2 | SDA0 | SSELN1(0) | CSN | ||||
25 | 25(D) | PIO17 | PWM6 | ADC3 | MOSI1 | IO3 | SWO | ||||
26 | 26(E) | PIO18 | PWM7 | ADC4 | TXD0 | MISO1 | CLK | CT32B0MAT1 | |||
27 | 27 | PIO19 | PWM4 | ADC5 | RXD0RXD1 | IO0 | |||||
28 | 1,14(GND) | GND | |||||||||
29 | N/A(ANT R) | LA | |||||||||
30 | 1,14GND | GND | |||||||||
31 | N/A(ANT L) | LB | |||||||||
32 | 1,14GND | GND |
※1. ピンの番号です。TWELITE と TWELITE DIP ではピンの番号の数や割り当てが異なります。ピンを特定するには、通常IO名を用います。
※2. ピンのIO名です。この定義名は半導体データシートやTWELITEのアプリの開発で利用されます。弊社技術サポートにおいても、原則としてピンはIO名を用いてご案内いたします。
※3. この表では代表的な機能を列挙しています。また、TWENETライブラリでサポートする機能は一部に限られます。
TWELITE BLUE/RED シリーズとの互換性に配慮して、以下のピンは相互に接続されています。
SMD#28, 30, 32 ピンの GND はすべて接続することを推奨しますが、未接続で運用することもできます。
これらのピンが未接続であっても、無線性能の顕著な変化は観察されていません。
Min | Max | ||
---|---|---|---|
電源 | -0.3 | 3.96 | V |
リセット | -0.3 | 3.96 | V |
デジタルIO | -0.3 | 3.96 | V |
ADC | -0.3 | 3.96 | V |
NFC (LA/LB) | -0.3 | 4.6 | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Max | ||
---|---|---|---|---|---|
電源供給電圧 | VCC | 1.9 | 3.6 | V | |
動作温度 | TJ | 結露なきことMW-G-W | -40 | 105 | °C |
結露なきことMW-G-U | -40 | 90 | °C |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
消費電流 | ICC | スリープ、SRAM非保持、タイマなし | 350 | nA | ||
スリープ、SRAM非保持、タイマあり | 800 | nA | ||||
スリープ、SRAM保持(4KB)、タイマあり | 1025 | nA | ||||
スリープ、SRAM保持(8KB)、タイマあり | 1120 | nA | ||||
アクティブ、TX (10dBm) | 20.28 | mA | ||||
アクティブ、TX (3dBm) | 9.44 | mA | ||||
アクティブ、TX (0dBm) | 7.36 | mA | ||||
アクティブ、RX | 4.3 | mA |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
PIO内部プルアップ | Rpu(int)(PIO) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
RSTN内部プルアップ | Rpu(int)(RSTN) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
PIO内部プルダウン | Rpdn(int)(PIO) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
IO Hi入力 | VIH | 0.7 * VCC | VCC | V | ||
IO Lo入力 | VIL | -0.3 | 0.27 * VCC | V | ||
IO Hi出力 | VOH | PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=3.6V) | 3.3 | VCC | V | |
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=3.0V) | 2.65 | VCC | V | |||
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=2.4V) | 2 | VCC | V | |||
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=1.9V) | 1.4 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=3.6V) | 3.2 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=3.0V) | 2.6 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=2.4V) | 2.05 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=1.9V) | 1.35 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=3.6V) | 3.3 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=3.0V) | 2.66 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=2.4V) | 2.1 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=1.9V) | 1.15 | VCC | V | |||
IO Lo出力 | VOL | 0 | 0.4 | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
入力電圧 | Vi | 0 | VCC | V | ||
フルスケールレンジ | FSR | キャリブレーション後 | 3.56 | 3.6 | 3.62 | V |
解像度 | 12 | bits | ||||
消費電流 | IADCx | x=05 | 100 | uA | ||
積分非直線性 | INL | 1.1 | LSB | |||
微分非直線性 | DNL | 0.85 | LSB | |||
オフセット誤差 | EO | キャリブレーション後 | -4.5 | 4.5 | mV | |
ゲイン誤差 | EG | キャリブレーション後 | -40 | 0 | 20 | mV |
サンプリング周波数 | fs | シングルチャネル | 78.4 | 100 | 190 | ksps |
※数値は半導体データシートに基づく。
外形図
外形図(基板アンテナ)
外形図(U.FL)
RoHS(10物質)に対応予定です(注:分析中)。
シールド缶は、対角の2点にはんだ付けを施しております。
TWELITE を任意の基板に実装する際にマッチ棒アンテナなどのワイヤアンテナを接続するには、基板上に開口を設けて裏側からはんだ付けを行ってください。
下図は開口の一例です。
ここでは開口を広く取るために 29, 30, 31, 32 ピン(LA, GND, LB, GND) を未接続としています。
推奨リフロープロファイル Recommended Soldering Condition
リフロープロファイル
予備加熱 | 本加熱 | ピーク温度 | リフロー回数 |
---|---|---|---|
150 | 220°C/30-45sec | 245°C | 1 |
品名 | 販売コード | 販売形態 | 梱包形態 | MOQ | SPQ |
---|---|---|---|---|---|
TWELITE | MW-G-W | リテール | 個包装 | 1 | 1 |
MW-G-W-BULK | ホールセール | カットテープ/トレー | 100 | 100 | |
MW-G-W-REEL | ホールセール | リール | 1000 | 1000 | |
MW-G-U | リテール | 個包装 | 1 | 1 | |
MW-G-U-BULK | ホールセール | カットテープ/トレー | 100 | 100 | |
MW-G-U-REEL | ホールセール | リール | 1000 | 1000 | |
TWELITE DIP | MW-G-DIP-P | リテール | 個包装 | 1 | 1 |
MW-G-DIP-P-BULK | ホールセール | トレー | 100 | 100 | |
MW-G-DIP-U | リテール | 個包装 | 1 | 1 | |
MW-G-DIP-U-BULK | ホールセール | トレー | 100 | 100 |
販売コードは変更する可能性があります。最新の販売コードは弊社ホームページを参照してください。
製品に表示している製品ロゴや認証番号などの表示は予告なく変更される場合があります。
TWELITE (MW-G-W/U, MW-G-DIP-P/U) は、超簡単!標準アプリ(App_Twelite)を書き込んだ状態で工場出荷しております(本データシート作成時点)。超簡単!標準アプリの書き込みは TWELITE の製造工程における製品検査の一部の実施(シリアル番号・MACアドレス等のチップ内書き込み情報が有効であることの確認)を目的としており、ファームウェアバージョンなどの情報はお客様のご要望があってもお知らせいたしかねます。
また、工場出荷時の TWELITE に書き込まれるファームウェアの有無やその種類等は告知なく変更する場合があります。お客さまの製造工程において、TWELITE に必要となるファームウェアを書き込んでからご利用ください。また、出荷済みの製品について、弊社によるファームウェアの書き換えは行いません。
保管温度は0°C以上40°C以下とし、高温・多湿を避けてください。
SMD製品は納入後6ヶ月以内にご使用ください。
製品のご使用にあたっては、実際の使用環境における評価および確認を必ず行ってください。高信頼性を必要とされる用途や人命に関わる用途に使用される場合は、事前に購入先へお問い合わせください。
バージョン | 改定日時 | 改定内容 |
---|---|---|
1.0.0rc2 | 2024-07-16 | 初期バージョン |
Arm® および Cortex® は、Arm Limited の登録商標です。
NXP® および NTAG® は、NXP B.V. の登録商標です。