TWELITE(GOLD シリーズ)
はじめに
TWELITE® は、小型で省電力かつ高性能な無線モジュールです。
Arm®Cortex®-M4 コアを搭載し、IEEE802.15.4 準拠の中距離無線通信や ISO/IEC 14443 準拠の近距離無線通信に対応。
日本国内の電波認証を取得しているため、無線システムをすばやく製品化できます。
特徴
- 超小型の本体パッケージ(13.97mm × 13.97mm × 2.5mm)
- 世界標準規格 IEEE802.15.4 に準拠した中距離無線通信
- チップ性能を最大限に引き出し、長距離でも安定した通信を実現する基板設計
- 弊社独自のシンプルなプロトコルスタック “TWELITE NET”
- ISO/IEC 14443 に準拠した NFC リーダーとの近距離無線通信
- 世界で広く使われている Arm Cortex-M4 アーキテクチャを採用
- 待機時の電流が 最小 350nA と優れた省電力性能でシステムの電池寿命に貢献
- 152KB の SRAM、640KB のフラッシュメモリを備え高度な通信アプリケーションソフトウェアに対応
- あらゆるセンサをつなぐ 6ch 12bit ADC と22の汎用デジタル IO ポートを搭載
- LEDやアクチュエータの動作に応用できる 10ch の PWM 出力
- 新たに搭載した 32bit の リアルタイムクロック
- 無償で入手できる GNU Arm Embedded Toolchain ベースのファームウェア開発環境
- 強力な 128bit / 192bit / 256bit の AES 暗号化技術
- 日本国内の ARIB STD-T66 工事設計認証(技適)を取得済み
製品型番
TWELITE 無線モジュール(GOLD シリーズ)には、下記のバリエーションがあります。用途に合わせて選択してください。
品名 | 型番 | アンテナ端子 | 備考 |
---|---|---|---|
TWELITE | MW-G-W | ワイヤアンテナ端子(スルーホール) | アンテナ別売 |
MW-G-U | 同軸アンテナ端子(U.FL/IPEX) | アンテナ別売 | |
TWELITE DIP | MW-G-DIP-P | 基板アンテナ | |
MW-G-DIP-U | 同軸アンテナ端子(U.FL/IPEX) | アンテナ別売本体は MW-G-W |

MW-G-W 外観

MW-G-U 外観

MW-G-DIP-P 外観

MW-G-DIP-U 外観
以降の文書では、MW-G-W/U に関連する箇所に SMD を、MW-G-DIP-P/U に関連する箇所に DIP を、すべてに関連する箇所に ALL を記載します。
機能
ALL- 32bit Arm Cortex-M4 プロセッサ
- 動作クロック:32MHz(12MHzから48MHzの可変クロックで消費電力を最適化できます)
- SRAM:152KB
- フラッシュメモリ:640KB
- EEPROM:2KB(内蔵NFCチップに搭載)
- ウォッチドッグタイマ、ブラウンアウト検出
- ブロック(デジタル/アナログ/SRAM/無線)ごとの電源制御
- 128bit/192bit/256bit AES 暗号回路
- 6x ADC (12bit)
- 10x PWM
- 2x タイマ (32bit)
- 1x コンパレータ
- 2x UART
- 2x SPI(3チップセレクト)
- 2x I2C
- 22x デジタルIO
- 1x Quad SPI
- 1x RTC (32bit)

TWELITE(GOLDシリーズ)のブロック図
2.4GHz 無線
ALL項目 | TWELITE (GOLD シリーズ) | 備考 |
---|---|---|
通信方式 | 2.4GHz IEEE 802.15.4 | |
プロトコル | TWELITE NET および IEEE 802.15.4 MAC | |
通信速度 | 250kbps | |
変調方式 | O-QPSK, DSSS | |
チャネル数 | 16 | 使用する国によって異なります |
最大送信出力 | 9.14dBm | 25°C, 3V, typ |
受信感度 | -99.7dBm | 25°C, 3V, typ |
アンテナ
ALL接続できるアンテナの一覧は、弊社製品情報 を参照してください。
SMDプリント基板のパターン上に実装できる基板アンテナ(MW-A-P1934)もございます。
認証
ALLTWELITE(GOLD シリーズ) | |
---|---|
認証型式 | TWELITE GOLD |
工事設計認証番号 | 007-AL0022 |
FCC ID | TBA |
IC ID | TBA |
海外で TWELITE を使用する場合は使用できるアンテナなどの各種制限がございます。
開発の初期段階で弊社へお問い合わせください。
使用する国や地域によっては TWELITE や製品上などに FCC ID や IC ID などの表示が必要となる場合がございます。
該当が疑われる際には、弊社へお問い合わせください。
NFC タグ
ALL項目 | TWELITE(GOLD シリーズ) | 備考 |
---|---|---|
通信方式 | ISO/IEC 14443 Type A | |
プロトコル | NFC Forum Type 2 Tag | NXP® NTAG® |
通信速度 | 106kbps | |
SRAM | 64bytes | |
EEPROM | 2KB | |
書込速度 | 4.8ms | 4bytes, EEPROM |
0.8ms | 4bytes, SRAM | |
6.1ms | 64bytes, SRAM(FAST_WRITE ) | |
最大通信距離 | 100mm | アンテナ等による |
開発環境
ALLTWELITE STAGE SDK
TWELITE STAGE SDK は、弊社が提供する TWELITE シリーズ専用のファームウェア開発環境です。同梱のアプリケーション TWELITE STAGE APP(アプリ) を使用することで、ビルドおよび書き込みのほか、既存のファームウェアの動作確認や設定変更ができます。
使用方法については、TWELITE STAGE SDK 同梱の資料をご覧ください。
ウェブサイト上の資料は、より新しいTWELITE STAGE SDKやアプリケーションの内容を反映する場合があり、利用する TWELITE STAGE SDK での仕様など内容が異なる場合があります。
TWELITE STAGE SDK の構成は以下となっています。
TWELITE STAGE APP(アプリ)(ビルドのためのフロントエンド、コマンドラインツールによる
make
によるビルドを実行し、ファームウェアの書き込みを行います)MWSTAGE/
以下で、MWSDK
(※1),Tools
を除くすべて。ツールチェイン(コンパイラなどのユーティリティやコマンドラインツール)
MWSTAGE/Tools
フォルダ以下MWSDK ライブラリ(ビルドに使用するライブラリ)
MWSTAGE/MWSDK
(※1)以下
- ※1
MWSDK
フォルダは最新のライブラリ意外に、旧バージョンのライブラリを格納する場合があります。その場合はMWSDK20XX_YY
といった当時のバージョン名をフォルダ名にします。 - 実行形式(バイナリ)生成に直接影響するのは、ツールチェイン中の
gcc
と、MWSDKライブラリのバージョンです。
TWELITE STAGE SDKの配布について
TWELITE GOLD 向けの TWELITE STAGE SDK の配布は、当社サポートより行います。
現在配布している主なバージョンを記載します。
MWSTAGE2024_07G
2024/7月配布- STAGEアプリ
2.4.1
- ツールチェイン
gcc 12.2.1 20221205
- MWSDK ライブラリ
MWSDK2024_07G
- STAGEアプリ
TWELITE GOLD 特有の開発情報について
MWSDKフォルダ以下.../MWSDK/TWENET/current/index.html
にビルド方法やAPIについての記述しております。
MCUXpresso について
MCUXpresso は、TWELITE(GOLDシリーズ)に搭載の半導体 JN5189 を製造する NXP Semiconductors N.V. が提供するファームウェア開発環境です。ビルドおよび書き込みに加えて、MCU-Link を使用したデバッグができます。
ソフトウェア使用許諾について
モノワイヤレス株式会社が提供するソフトウェアに関するソフトウェア使用許諾は、TWELITE STAGE SDK を用いファームウェアを開発を行う際は、TWELITE STAGE SDK⇒MWSDKライブラリ LICENSE
フォルダにあるライセンス記述を一次情報として参照してください。またライセンス記述には英語版がありますが、解釈等に対立がある場合は日本語版を優先します。
MW-SLA-1J
・・・モノワイヤレスソフトウェア使用許諾契約(商用利用を想定したライセンス記述)MW-OSSLA-1J
・・・ モノワイヤレスオープンソースソフトウェア使用許諾契約(非商用利用も念頭に置いたライセンス記述)MW-SLA-1E1
,MW-OSSLA-1E
・・・上記、英語版
- ソースコード中のライセンス記述を参照の上、適用されるライセンスについて把握してください。
- モノワイヤレス株式会社が作成したソースコードには原則として
MW-SLA
またはMW-OSSLA
が適用されます。
- モノワイヤレス株式会社が作成したソースコードには原則として
- ツールなどのライセンスについては、ツールのTWELITE STAGE SDKの配布ディレクトリ等を参照してください。
- TWELITE STAGE APP(アプリ) のラインセンスは、TWELITE STAGE SDK配布ディレクトリ中の
MWSTAGE/TWELITE_Stage/LICENSE
以下を参照してください。
- TWELITE STAGE APP(アプリ) のラインセンスは、TWELITE STAGE SDK配布ディレクトリ中の
ピン割り当て
ピン番号
SMD
ピン番号の割り振り

ピン番号の割り振り(DIP)
各ピンの機能
ALL代表的な機能を下表に示します。
名称 | 機能 |
---|---|
PIO | ペリフェラル入出力 |
PWM | パルス幅変調出力 |
TXD | UART データ送信 |
RXD | UART データ受信 |
RTS | UART データ送信リクエスト出力 |
CTS | UART データ送信リクエスト入力 |
SCL | I2C シリアルクロック |
SDA | I2C シリアルデータ |
SCK | SPI シリアルクロック |
MOSI | SPI コントローラ出力(PICO) |
MISO | SPI コントローラ入力(POCI) |
SSELN | SPI ペリフェラル選択(CS) |
名称 | 機能 |
---|---|
IO | Quad SPI シリアルデータ |
CSN | Quad SPI チップ選択 |
CLK | Quad SPI シリアルクロック |
MAT | タイマ出力 |
CAP | タイマ入力 |
OUT | コンパレータ出力 |
ACP | コンパレータ+入力 |
ACM | コンパレータ-入力 |
SWDIO | SWD シリアルデータ |
SWO | SWD トレースポート |
SWCLK | SWD シリアルクロック |
ISPENT | ISP エントリ |
ISPSEL | ISP モード選択 |
代表的な機能の割り当てを下表に示します。
SMD#※1 | DIP# (14P)※1 | IO※2 | PWM※3 | ADC※3 | UART※3 | I2C※3 | SPI※3 | QuadSPI※3 | タイマ(CT32)※3 | コンパレータ※3 | SWDISP※3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | PIO0 | PWM0 | TXD1 | SCK1 | ||||||
2 | 7(PRG) | PIO5 | RTS0 | SSELN0MISO1SSELN1(2) | ISPENT | ||||||
3 | 5 | PIO2 | PWM2 | RXD0 | SCK0MOSI1 | ||||||
4 | 8 | PIO3 | PWM3 | TXD0 | MISO0SSELN1(0) | ||||||
5 | 28(VCC) | VCC | |||||||||
6 | 9 | PIO7 | PWM7 | CTS0RXD1 | SDA1 | MISO0 | CT32B1MAT1 | ||||
7 | 4 | PIO6 | PWM6 | RTS0TXD1 | SCL1 | SCK0 | CT32B1MAT0 | ||||
8 | 10(TXD) | PIO8 | PWM8 | TXD0 | MOSI0 | CT32B0MAT0 | OUT | ||||
9 | 3(RXD) | PIO9 | PWM9 | RXD0 | SSELN0 | CT32B1CAP1 | |||||
10 | 11(A) | PIO14 | PWM1 | ADC0 | SSELN1(1) | CT32B0CAP1 | SWO | ||||
11 | 12 | PIO12 | PWM0 | SCL1 | MOSI0 | OUT | SWCLK | ||||
12 | 13 | PIO4 | PWM4 | CTS0 | MOSI0SSELN1(1) | ISPSEL | |||||
13 | 15(SET) | PIO13 | PWM2 | SDA1 | MOSI0 | SWDIO | |||||
14 | 2 | PIO10 | TXD1 | SCL0 | SCK0 | CT32B0CAP0 | |||||
15 | 16 | PIO1 | PWM1 | RXD1 | MISO1 | ||||||
16 | 17 | PIO0 | PWM0 | TXD1 | SCK1 | ||||||
17 | 19 | PIO11 | RXD1 | SDA0 | MISO0 | CT32B1CAP0 | |||||
18 | 18 | PIO20 | PWM8 | TXD1 | IO2 | ACP | |||||
19 | 20 | PIO21 | PWM9 | IO1 | ACM | SWO | |||||
20 | 1,14 | GND | |||||||||
21 | 21(RST) | RSTN | |||||||||
22 | 24(A) | PIO14 | PWM1 | ADC0 | SSELN1(1) | CT32B0CAP1 | SWO | ||||
23 | 22(B) | PIO15 | PWM3 | ADC1 | SCL0 | SCK1 | OUT | ||||
24 | 23(C) | PIO16 | PWM5 | ADC2 | SDA0 | SSELN1(0) | CSN | ||||
25 | 25(D) | PIO17 | PWM6 | ADC3 | MOSI1 | IO3 | SWO | ||||
26 | 26(E) | PIO18 | PWM7 | ADC4 | TXD0 | MISO1 | CLK | CT32B0MAT1 | |||
27 | 27 | PIO19 | PWM4 | ADC5 | RXD0RXD1 | IO0 | |||||
28 | 1,14(GND) | GND | |||||||||
29 | N/A(ANT R) | LA | |||||||||
30 | 1,14GND | GND | |||||||||
31 | N/A(ANT L) | LB | |||||||||
32 | 1,14GND | GND |
※1. ピンの番号です。TWELITE と TWELITE DIP ではピンの番号の数や割り当てが異なります。ピンを特定するには、通常IO名を用います。
※2. ピンのIO名です。この定義名は半導体データシートやTWELITEのアプリの開発で利用されます。弊社技術サポートにおいても、原則としてピンはIO名を用いてご案内いたします。
※3. この表では代表的な機能を列挙しています。また、TWENETライブラリでサポートする機能は一部に限られます。
TWELITE BLUE/RED シリーズとの互換性に配慮して、以下のピンは相互に接続されています。
- PIO0:SMD#1 および SMD#16
- PIO14:SMD#10 および SMD#22
SMD#28, 30, 32 ピンの GND はすべて接続することを推奨しますが、未接続で運用することもできます。
これらのピンが未接続であっても、無線性能の顕著な変化は観察されていません。
電気的特性
ALL絶対最大定格
Min | Max | ||
---|---|---|---|
電源 | -0.3 | 3.96 | V |
リセット | -0.3 | 3.96 | V |
デジタルIO | -0.3 | 3.96 | V |
ADC | -0.3 | 3.96 | V |
NFC (LA/LB) | -0.3 | 4.6 | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
推奨動作条件
記号 | 条件 | Min | Max | ||
---|---|---|---|---|---|
電源供給電圧 | VCC | 1.9 | 3.6 | V | |
動作温度 | TJ | 結露なきことMW-G-W | -40 | 105 | °C |
結露なきことMW-G-U | -40 | 90 | °C |
※数値は半導体データシートに基づく。
DC特性
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
消費電流 | ICC | スリープ、SRAM非保持、タイマなし | 350 | nA | ||
スリープ、SRAM非保持、タイマあり | 800 | nA | ||||
スリープ、SRAM保持(4KB)、タイマあり | 1025 | nA | ||||
スリープ、SRAM保持(8KB)、タイマあり | 1120 | nA | ||||
アクティブ、TX (10dBm) | 20.28 | mA | ||||
アクティブ、TX (3dBm) | 9.44 | mA | ||||
アクティブ、TX (0dBm) | 7.36 | mA | ||||
アクティブ、RX | 4.3 | mA |
※数値は半導体データシートに基づく。
I/O特性
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
PIO内部プルアップ | Rpu(int)(PIO) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
RSTN内部プルアップ | Rpu(int)(RSTN) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
PIO内部プルダウン | Rpdn(int)(PIO) | 40 | 50 | 60 | kΩ | |
IO Hi入力 | VIH | 0.7 * VCC | VCC | V | ||
IO Lo入力 | VIL | -0.3 | 0.27 * VCC | V | ||
IO Hi出力 | VOH | PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=3.6V) | 3.3 | VCC | V | |
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=3.0V) | 2.65 | VCC | V | |||
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=2.4V) | 2 | VCC | V | |||
PIO0-9,12-16負荷2mA (VCC=1.9V) | 1.4 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=3.6V) | 3.2 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=3.0V) | 2.6 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=2.4V) | 2.05 | VCC | V | |||
PIO17-21負荷5mA (VCC=1.9V) | 1.35 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=3.6V) | 3.3 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=3.0V) | 2.66 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=2.4V) | 2.1 | VCC | V | |||
PIO10,11負荷2mA (VCC=1.9V) | 1.15 | VCC | V | |||
IO Lo出力 | VOL | 0 | 0.4 | V |
※数値は半導体データシートに基づく。
ADC特性
記号 | 条件 | Min | Typ | Max | ||
---|---|---|---|---|---|---|
入力電圧 | Vi | 0 | VCC | V | ||
フルスケールレンジ | FSR | キャリブレーション後 | 3.56 | 3.6 | 3.62 | V |
解像度 | 12 | bits | ||||
消費電流 | IADCx | x=05 | 100 | uA | ||
積分非直線性 | INL | 1.1 | LSB | |||
微分非直線性 | DNL | 0.85 | LSB | |||
オフセット誤差 | EO | キャリブレーション後 | -4.5 | 4.5 | mV | |
ゲイン誤差 | EG | キャリブレーション後 | -40 | 0 | 20 | mV |
サンプリング周波数 | fs | シングルチャネル | 78.4 | 100 | 190 | ksps |
※数値は半導体データシートに基づく。
機械的特性
外形寸法
SMD
外形図
- 外形:13.97mm x 13.97 mm x 2.5mm
- 重量:0.84g(MW-G-W)0.86g(MW-G-U)

外形図(基板アンテナ)

外形図(U.FL)
- 外形:44.7mm x 18.3 mm x 8.1mm
- 重量:3.81g(MW-G-DIP-P)3.83g(MW-G-DIP-U)
推奨パッド寸法
SMD
- モジュール裏面に接する受け側基板には、シルク印刷やスルーホールを配置しないでください。
- マッチ棒アンテナなどのワイヤアンテナを接続する場合は、受け側基板に角穴を設けて、モジュール裏面よりはんだ付けしてください。(アンテナ取り付け用開口を参照)
- メタルマスク厚は、t = 0.12~0.15mm の範囲でご使用ください。メタルマスクおよびリフロー条件により、モジュールの片側の半スルーホール箇所にはんだフィレットが立たない場合があります。
環境規制
RoHS(10物質)に対応予定です(注:分析中)。
シールド缶
シールド缶は、対角の2点にはんだ付けを施しております。
アンテナ取り付け用開口
SMDTWELITE を任意の基板に実装する際にマッチ棒アンテナなどのワイヤアンテナを接続するには、基板上に開口を設けて裏側からはんだ付けを行ってください。
下図は開口の一例です。

ここでは開口を広く取るために 29, 30, 31, 32 ピン(LA, GND, LB, GND) を未接続としています。
リフロー条件
SMD推奨リフロープロファイル Recommended Soldering Condition

リフロープロファイル
予備加熱 | 本加熱 | ピーク温度 | リフロー回数 |
---|---|---|---|
150 | 220°C/30-45sec | 245°C | 1 |
ご注文について
販売コード
ALL品名 | 販売コード | 販売形態 | 梱包形態 | MOQ | SPQ |
---|---|---|---|---|---|
TWELITE | MW-G-W | リテール | 個包装 | 1 | 1 |
MW-G-W-BULK | ホールセール | カットテープ/トレー | 100 | 100 | |
MW-G-W-REEL | ホールセール | リール | 1000 | 1000 | |
MW-G-U | リテール | 個包装 | 1 | 1 | |
MW-G-U-BULK | ホールセール | カットテープ/トレー | 100 | 100 | |
MW-G-U-REEL | ホールセール | リール | 1000 | 1000 | |
TWELITE DIP | MW-G-DIP-P | リテール | 個包装 | 1 | 1 |
MW-G-DIP-P-BULK | ホールセール | トレー | 100 | 100 | |
MW-G-DIP-U | リテール | 個包装 | 1 | 1 | |
MW-G-DIP-U-BULK | ホールセール | トレー | 100 | 100 |
販売コードは変更する可能性があります。最新の販売コードは弊社ホームページを参照してください。
梱包
SMDテーピング寸法

リール寸法

注意事項
実装上の注意
SMD- 弊社推奨リフロー条件で本製品のリフロー回数は1回とします。リフロー時には製品内部のはんだが再溶融致しますので、ご注意ください。
- 本製品は自然の環境に放置することにより吸湿します。開封後72時間以内にリフロー実装を行ってください。
- 十分に静電気対策を取ってください。
- 開封後72時間以上経過した場合は、下記条件にてベーク処理を行った上でご使用ください。
- リールでのベーキングは不可、トレイ等に移し替えてベーキングを行ってください。
- ベーク条件は90°C、48時間、1回までとします。
- 同一梱包内でLOT No.が混成する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 本製品に実装されている部品のはんだ付け部について、はんだフィレットの有無は問わないものとします。
- 本製品はガラスエポキシ基板に実装することを想定しております。ガラスエポキシ以外の材料(セラミック等)の基板に本製品を実装する場合は、十分に評価した上でご使用ください。
- 本製品内部に実装されている部品の仕様上、大変静電気に弱い部品となっております。静電気対策を十分行った上でご使用ください。
- シールドケースに応力が加わった場合、外れる可能性がありますので、十分に注意してください。
- 手はんだ付けにつきましては、次の条件でお願いいたします。350°C以下、3秒以内(パッケージ表面温度は150°C以内)。
輸出に関する規制
ALL- TWELITE に内蔵の AES 暗号化回路は該非判定の該当品です。パラメータシートについては弊社へお問い合わせください。
- 輸出先によっては TWELITE の通関に際して電波認証を取得する必要があります。輸出国ごとの規制に関しては弊社へお問い合わせください。
製品上の表示
ALL製品に表示している製品ロゴや認証番号などの表示は予告なく変更される場合があります。
工場出荷時のファームウェア
ALLTWELITE (MW-G-W/U, MW-G-DIP-P/U) は、超簡単!標準アプリ(App_Twelite)を書き込んだ状態で工場出荷しております(本データシート作成時点)。超簡単!標準アプリの書き込みは TWELITE の製造工程における製品検査の一部の実施(シリアル番号・MACアドレス等のチップ内書き込み情報が有効であることの確認)を目的としており、ファームウェアバージョンなどの情報はお客様のご要望があってもお知らせいたしかねます。
また、工場出荷時の TWELITE に書き込まれるファームウェアの有無やその種類等は告知なく変更する場合があります。お客さまの製造工程において、TWELITE に必要となるファームウェアを書き込んでからご利用ください。また、出荷済みの製品について、弊社によるファームウェアの書き換えは行いません。
保管上の注意
ALL保管温度は0°C以上40°C以下とし、高温・多湿を避けてください。
SMD製品は納入後6ヶ月以内にご使用ください。
使用上の注意
ALL製品のご使用にあたっては、実際の使用環境における評価および確認を必ず行ってください。高信頼性を必要とされる用途や人命に関わる用途に使用される場合は、事前に購入先へお問い合わせください。
改訂履歴
バージョン | 改定日時 | 改定内容 |
---|---|---|
1.0.0rc2 | 2024-07-16 | 初期バージョン |
Arm® および Cortex® は、Arm Limited の登録商標です。
NXP® および NTAG® は、NXP B.V. の登録商標です。