TWELITE シリーズ
通信
電波の周波数帯は?
2.4GHz です。
チャネルは変えられる?
CH11-CH26 の全16チャネルが使用できます。
Zigbeeとは違うの?
Zigbee 規格には準拠していません。
同じ IEEE 802.15.4 規格を使用していますが、Zigbee のプロトコルスタックではなく、シンプルで扱いやすい TWELITE NET プロトコルスタックを使用しています。
Wi-Fi との干渉を防ぐには?
Wi-Fi も IEEE 802.15.4 も同じ 2.4GHz 帯を使用するため、まれに電波が干渉してしまうことがあります。Wi-Fi 側の周波数チャネルの設定を変更できる場合は、TWELITE の周波数チャネルとなるべく離していただくほかにありません。
なお、TWELITE に使用している半導体のメーカが資料を作成しています。チャネルの対応の詳細などについては下記をご覧ください。
- Co-existence of IEEE 802.15.4 at 2.4 GHz
シリーズ間で無線パケットに互換性はある?
無線パケットは、TWELITE BLUE / RED 間において、相互に互換性があります。例えば、TWELITE BLUE が送信したパケットを TWELITE RED で受信することができます。
パケット受信でスリープから復帰できる?
できません。
パケットを受信するには、CPUを起床させたうえで受信回路を有効化しなくてはなりません。
中継機の間欠動作はできる?
できません。
継続的に受信パケットを待機するためには、スリープさせずに連続して動作させる必要があります。
通信距離を伸ばすため、中継回数を3段以上に増やしたいのですが?
TWELITE のファームウェアを改変することでホップ数を増やすこともできますが、パケット数があまりにも増大してしまうため、得策ではありません。
ある程度の距離は、既存の LAN などのネットワークを利用したほうがよいといえます。
例えば、無線 LAN ゲートウェイのキットである TWELITE SPOT と無線 LAN ルータを使うことで、TWELITE 親機が受信したデータを LAN へ流すことができます。
また、消費電力が大きくなる傾向にあるものの、USB タイプの MONOSTICK を Raspberry Pi などの小型 PC へ差し込み、受信したデータを LAN へ流す方法もございます。
インタラクティブモードの再送回数とは?
単純ネット
単純ネットにおける再送回数は、パケット送信時に追加で送信するパケット数を示します。
例えば、再送3回に設定した場合は、常に都合4回送信するようになります。
数秒間に1回送信するなど、送信間隔に余裕のある場合には、適切な再送回数を設定してください。
再送を行わないときには、理想的な通信環境においても、経験的におよそ1割程度のパケットをロストすることが分かっています。
再送0回時のパケットロスが1割であったと仮定した場合、再送2回設定のパケットロスの理論値は 0.1^3=0.001
であることから、99.9% のパケットは無事に届くものと考えられます。
このように再送回数を増やすほど信頼性の向上に寄与しますが、回数を増やしすぎると、かえってチャネルの占有時間が長くなったり、消費電力が大きくなってしまったりするため、注意してください。
中継ネット
単純ネットにおける再送回数は、MAC 層の ACK が確認できないときに追加で送信する最大パケット数を示します。
ソフト的に送受信の信頼性を向上するには?
再送回数(上記参照)を適切に設定するだけでなく、時間を変えてパケットを再送信するとより効果的です。
基本的な考え方として、送信する回数が多ければ多いほど到達する可能性も上がります。 しかし、再送回数を増やしただけでは、一時的なノイズや遮蔽物の影響を受けてしまうことがあります。 パケットをキューに保存し、送信からある程度の時間が経過したら再送信するように実装することで、一時的なノイズや遮蔽物の影響を減らすことができると考えられます。
認証関連
組み込むときに技適を取得する必要はある?
TWELITE シリーズは技適(工事設計認証)を取得済みですから、お客さまの側で新たに取得していただく必要はございません。
ただし、認証はモジュールとアンテナの組み合わせを申請しています。
したがって、当社の TWELITE シリーズ専用アンテナもしくはアンテナパターンを使用されない場合には、新たに認証を取得していただく必要があります。
他社のモジュールに専用アンテナを使用できる?
推奨できません。
2.4GHz帯であれば一般的には使用できるものと考えられますが、他社の無線モジュールに当社のアンテナを使用された場合の動作は保証いたしかねます。また、電波認証は無線モジュールとアンテナの組み合わせで構成されていますから、当社のアンテナを他社の無線モジュールに使用する際には、お客さまの側で新たに認証を取得していただく必要があります。
海外における電波認証は?
国や地域によって異なります。
TWELITE BLUE シリーズ では、一部の国や地域で電波認証を取得済みです。
対応する国と地域の一覧は 海外電波認証対応 をご覧ください。
上記に記載されていない国や地域で TWELITE BLUE シリーズを使用されたい場合や、TWELITE RED を国外で使用されたい場合には、なるべくお早めに当社へお問合せください。
一般に海外電波認証の取得には費用と期間が必要ですので、開発品の試作品等を現地で使用する予定があるような場合は、早い段階で輸出入の手続きを確認しておく事をおすすめします。
輸出時の該非判定は?
該当判定です。
当社無線モジュールを海外に輸出する際には、該非判定パラメータシートの添付が求められます。当社製品は、半導体に AES 暗号回路が含まれているため、該当判定です。
詳細・パラメータシートは お問合せ - 営業窓口 よりご請求ください。
例外・適用除外は?
暗号化製品輸出時の適用除外として以下が挙げられますが、当社無線モジュールの使用者は開発者という想定の上、ファームウェアの開発および書き換えが可能な製品という位置づけですので、以下のような判断をしています。
- 暗号特例告示:暗号化鍵や暗号の利用の仕方を「使用者によって(ファームウェアを設計しこれを書き込むことで)変更」できるため 本特例は適用できない と判断します。
- 無償告示:適用についてはお客様の判断となります。
- 少額特例:適用についてはお客様の判断となります。
TWELITE シリーズを組み込んだ完成品や試作品については?
TWELITE シリーズの無線モジュールはあくまでも部品であることから、これを組み込んだ完成品・試作品(以下、最終品)に対しての該非判定・適用除外については、パラメータシートを参考に お客様自身が判定 するようお願いいたしております。
例えば「暗号特例告示」では、お客様の判断において、最終品としてのファームウェアが確定していることから、機能確定済みの最終品と考えることも可能です。
暗号化機能を削除した無線モジュールはある?
ありません。
弊社提供のファームウェアを書き込んだ場合については?
弊社提供のファームウェアを書き込んだ場合に、これがユーザによって機能を変更できないことが確定した品であるかといった判断については、お客様自身で実施していただくようお願いいたします。
書き込み
シリーズ間でバイナリに互換性はある?
TWELITE BLUE / RED の各シリーズ間にバイナリファイルの互換性はありません。
例えば、TWELITE UART BLUE 向けに開発したファームウェアのバイナリファイルを TWELITE DIP BLUE に書き込むことはできますが、TWELITE DIP RED に書き込むことはできません。
ただし、ハードウェアによって搭載されるセンサ等が異なることから、同じファームウェアを書き込んだからといって、同じ動作を再現できるとは限りません。
購入
どこで購入できる?
取扱店は、販売店一覧 をご覧ください。
MOQを超える大量注文の場合には、当社から直接購入することもできます。お問合せ - 見積受付窓口 からお見積もりください。