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TWELITE シリーズ全般

TWELITE シリーズ全般に関する質問
TWELITE シリーズ全般に関してよくある質問をまとめています。

全般

TWELITE はどのような用途に適している?

TWELITE は、センサの計測値など、数十バイトまでのデータを効率的に送ることに特化しています。

TWELITE が適さない用途は?

画像や音声など、数十バイトを超える連続データの通信には、TWELITE よりも Bluetooth や Wi-Fi が適しています。

ハードウェア

BLUE シリーズと RED シリーズの違いは?

基本的に、送信出力が異なる以外に違いはありません。

相互に通信できます。受信性能はどちらもほとんど変わりません。

TWELITEシリーズに搭載されている半導体は?

消費電力は?

アプリケーションに依存します。

TWELITE 本体の動作電圧は 3.3V(2.0-3.6V)であるほか、消費電流はデータシートに記載の通り、下記の値です。

  • 送信時最大:15.3mA (BLUE) / 23.3mA (RED)
  • 受信時最大:17.0mA (BLUE) / 14.7mA (RED)
  • 通常スリープ時:1.5uA (BLUE/RED)

実際にはセンサなどの消費電力が上乗せされるほか、TWELITE の無線による受信機能を使用するかどうか、送信の頻度の高いかどうかなどの要素に影響を受けます。

同軸コネクタ接続タイプのコネクタは?

同軸コネクタ(u.FL)タイプのモジュールに搭載している同軸コネクタは、I-PEX の 20441-001E-01 です。実装時のズレを抑制するために 4pads タイプを採用しています。

未接続の入出力ピンの振る舞いは?

通常、未接続の入出力ピンは半導体内部の抵抗(約50kΩ)によってプルアップされています。

出力ピンから流すことのできる電流は?

データシートに記載されている通り、最大 4mA です(電源電圧が2.7-3.6Vの場合)。

リセットピンへスイッチを接続するとき、コンデンサは必要?

必須ではありませんが、設置しても構いません。

電気的なリセットの要件は?

リセット操作には、1us 以上のパルス幅を設けてください。 起動には、通常 180us を要します(なお、通信は初期化処理のあと開始されます)。

詳細については、搭載している半導体のデータシートをご覧ください。

RTC は搭載されている?

本体にリアルタイムクロックの機能はありません。

無線通信

電波の周波数帯は?

2.4GHz です。

チャネルは変えられる?

11 (2405MHz) から 26 (2480) の全16チャネルを使用できます(国内の場合)。

Zigbee に準拠している?

Zigbee には準拠していません。

Zigbee と同じく IEEE 802.15.4 規格に準拠していますが、上層には Zigbee のプロトコルスタックではなく、シンプルで扱いやすい独自の TWELITE NET プロトコルスタックを使用しています。

Bluetooth のようにライセンス料はかかる?

かかりません。TWELITE を搭載した製品を販売するとき、当社の許可やライセンスの購入は必要ありません。

通信距離は?

周囲の環境や設定、設置場所、アンテナの種類等の影響を大きく受けるため、一概に申し上げることはできません。

10mの場合もあれば、1km の場合もございます。残念ながら、実際に試していただくほかにございません。

最大同時接続台数は?

基本的に TWELITE はコネクションを張らず、トランシーバのように同報通信を行います。したがって、論理的に規定された最大接続台数は存在せず、物理的に干渉しない範囲で台数を増やすことができます。

実用通信速度は?

一対一の通信を前提として、ファームウェアが十分に最適化された理想的な条件下であったとしても、40kbps 程度です。

Wi-Fi との干渉を防ぐ方法は?

Wi-Fi も IEEE 802.15.4 も同じ 2.4GHz 帯を使用するため、まれに電波が干渉してしまうことがあります。Wi-Fi 側の周波数チャネルの設定を変更できる場合は、TWELITE の周波数チャネルとなるべく離していただくほかにありません。

電波はどのような機器と干渉する?

ISM 帯 2.4GHz の電波を使用する、次のような機器と干渉する可能性があります。

  • 同一の周波数チャネルに設定された TWELITE
  • Wi-Fi(IEEE 802.11.b/g/n)を使用するルータやPC、スマホ等のデバイス
  • Bluetooth を使用する入力機器やセンサ等のデバイス
  • Thread / Matter(Zigbeeベース)を使用するスマートホームデバイス
  • Xbee(特にS1)
  • 2.4GHz帯の無線マイク
  • マウスやキーボードのレシーバ(Unifyingなど)
  • すぐ近くにある電子レンジなどのマイクロ波を使用する製品

5GHz の Wi-Fi 機器、特定小電力のトランシーバ(400MHz)、LoRaWAN の通信デバイス(920MHz)等は影響しないものの、かなり多くの通信機器から影響を受けて しまうといえます。

ただし、一つのパケットの送受信にかかる時間は数ms程度であるため、シンプルな通信方式により、少しでも当該のチャネルが空いていれば通信できることがあります。 他の通信機器との干渉よりも、障害物となる壁や天井、金属製の機械やそれが発するノイズといった影響が大きく、通信できないケースもございます。

展示会場では通信できない?

(電子機器の)展示会場は、当社が知るなかで最も過酷な通信環境であるといえます。

展示会場においては、2.4GHz帯が通常ではありえないほどのノイズで溢れ返ってしまいます。周波数ホッピング機能を持たない TWELITE はときに Bluetooth などの端末が通信できない場合に動作することもございますが、基本的には、あらゆる端末が通信できない状況に陥ってしまいます。

シリーズ間に無線パケットの互換性はある?

互換性があります。例えば、TWELITE BLUE が送信したパケットを TWELITE RED で受信することができます。

パケット受信によりスリープから復帰できる?

できません。パケットを受信するには、CPUを起床させたうえで受信回路を有効化する必要があります。

中継機の間欠動作はできる?

できません。受信パケットを待機するために、連続して動作させる必要があります。

中継機を使用した場合に、受信データが一度しか出力されないのはなぜ?

親機は、同一のパケットを複数回に渡って受信したとき、あとに受信したものを破棄します。そのため、データ出力は一度に限られています。

中継の動作を確認するには?

単純ネットの場合、パケットが特定の中継機によって中継されたことをデータ上から確認することはできません。

中継機は増やせば増やすほどよいものではない?

はい。

ルーティングを行わない通信方式のため、中継機が多すぎるとパケット数があまりにも増大してしまい、かえって信頼性が低下してしまうことがあります。 中継を行う場合には、少しずつ中継機能を持つ端末を増やしていき、最適な構成を探していただくように案内しております。

中継回数を3段以上に増やすには?

TWELITE のファームウェアを改変することで中継回数を増やすことはできますが、パケット数があまりにも増大してしまうために推奨しません。長距離通信には、既存のネットワークを利用したほうがよいといえます。

親機を PLC へ接続できる?

当社では確認しておりません。

設定

一台の親機に対して複数の子機を使用するとき、子機の設定は論理デバイスIDだけを変えればよい?

はい。

複数の親機と子機のグループを用意して同時に使用する場合の設定は?

グループごとに、異なる周波数チャネルとアプリケーションIDを割り当ててください。

インタラクティブモードの再送回数とは?

単純ネットにおける再送回数は、パケット送信時に追加で送信するパケット数を示します。

例えば、再送3回に設定した場合は、常に都合4回送信するようになります。

送信出力の設定は、受信側にも影響する?

送信出力の設定は、送信側にのみ影響します。

送受信の信頼性を向上する設定は?

再送回数(上記)を適切に設定するほか、時間を変えてパケットを再送信することでさらに信頼性を向上できます。

認証・認可、輸出規制など

他社のアンテナを TWELITE に使用するには?

当社へお問い合わせください。既に当社のアンテナリストに記載されている場合は、すぐに使用できる可能性がございます。

筐体へ組み込むとき、技適を取得する必要はある?

TWELITE シリーズは技適(工事設計認証)を取得しています。お客さまの側で新たに取得していただく必要はございません。ただし、技適マークを確認できる状態としておく必要がございます。

筐体へ組み込むとき、技適マークを表示する必要はある?

工事設計認証を受けた TWELITE モジュールを組み込んだ製品に対して、TWELITE モジュールの登録番号を使って技適マークを表示することはできます。

技適の情報を確認するには?

工事設計認証の登録情報は、総務省のページから検索できます。

TWELITE BLUE シリーズの場合は番号 007-AB0031 を、TWELITE RED シリーズの場合は番号 007-AF0062 を入力してください。

FCC の情報を確認するには?

米国における登録情報は、FCC のページから検索できます。

TWELITE BLUE シリーズの場合は Grantee Code 2AINN を入力してください。

海外で使用するとき、認可を取得する必要はある?

当社へお問い合わせください。国や地域によって対応が異なります。

① 無線モジュール単体の認可が認められている国や地域

日本や米国・カナダのように、無線モジュール単体の認可が認められている国や地域では、使用条件を満たすことで認可取得の作業を行うことなく TWELITE を使用できます。

② 一部の無線モジュールの認可取得を任意としている国や地域

中国や香港など、条件を満たす短距離通信デバイスの認可取得を任意としている国や地域では、認可取得の作業を行うことなく TWELITE を使用できる場合があります。

③ 最終製品としての認可取得を必要とする国や地域

多くの国と地域では、無線モジュールを組み込んだ最終製品としての認可取得を必要とします。すなわち、無線モジュール単体での認可は意味を持たず、お客さまの製品を対象としたレポートを新たに作成する必要が生じます。

TWELITE RED シリーズは海外で使用できない?

ほとんどのケースにおいて、TWELITE RED シリーズは海外の規制を満たすことができないものとお考えください。

輸出時の該非判定は?

当社で作成したパラメータシートの発行を希望される際は、お問い合わせください。当社では、TWELITE 無線モジュールおよびそれを搭載した製品は AES 暗号回路を搭載していることから、これらを該当判定としています。

RoHS 対応とは、どのバージョンを指す?

10物質対象の (EU)2015/863 です。

REACH に対応している?

対応していません。

chemSHERPA に対応している?

対応していません。対応予定もありません。

○○国への輸出規制に対応している?

当社製品が規制に該当することを確認 したうえでお問い合わせください。

紛争鉱物への対応状況は?

型番を示したうえで、ご相談ください。

TWELITE STAGE アプリなどのソフトウェアにおいて、知財侵害に関する保証はできますか?

致しかねます。

TWELITE STAGE アプリを始めとするソフトウェアは、不特定多数の有志によって開発された数多のオープンソースソフトウェアを利用しています。これらを移植、改変して構築されたソフトウェアに対する知財侵害の保証は、原理的に不可能であるものと考えております。

書き込み

書き込みに特化したツールはある?

Windows 向けに、TWELITE プログラマを公開しています。

コマンドラインから書き込みを行うには?

書き込みユーティリティを自作するには?

シリーズ間でバイナリに互換性はある?

TWELITE BLUE / RED の各シリーズ間にバイナリファイルの互換性はありません。

ファームウェアのカスタマイズを依頼できる?

原則として承っておりません。

実装

使用期限はある?

一部製品のデータシートでは、「製品は納入後6ヶ月以内にご使用ください」と案内している場合があります。 ただし、この記述は、はんだ付けを必要とする製品を大量に購入して倉庫へ保管するようなケースを想定したものです。試作や工作においては、それほど気にかける必要はございません。

ソフトウェア

Python に対応している?

Python を使ってファームウェアを開発することはできません。

ファームウェア開発を委託できる?

案件の大小に関わらず、開発の委託は承っておりません。

ファームウェア開発会社を紹介できる?

案件の大小に関わらず、開発会社の紹介は承っておりません。

購入

販売店は?

取扱店は、販売店一覧 をご覧ください。

MOQを超える大量注文の場合には、当社から直接購入することもできます。お問合せ - 見積受付窓口 からお見積もりください。

サポート

技術サポート契約とは?

技術サポート契約は、有償にてお客さまと当社の間で一年間に渡って締結する契約です。

NDA を締結するには?

簡易的な NDA については、技術サポート窓口へ問い合わせをいただいた段階から有効です。

任意の書式で締結を希望される場合は、その旨をお伝えください。

製品ロードマップ

TWELITE BLUE シリーズの生産終了予定は?

当社による生産終了の予定はありません。

ただし、使用している半導体(JN5164)の生産ステータスが NRND になった場合、当社製品も NRND を予告します。2024年現在は Active です。

TWELITE RED シリーズの生産終了予定は?

当社による生産終了の予定はありません。

ただし、使用している半導体(JN5169)の生産ステータスが NRND になった場合、当社製品も NRND を予告します。2024年現在は Active です。

TWELITE GOLD シリーズの発売時期は?

未定です。

革新的な機能の開発を行っています。しばらくお待ちください。