parseFmt.py parseFmt_*.py
class FmtBase
書式パーサーの基底クラスで共通手続きを定義する。これを継承した FmtAscii (アスキー形式 ASCII形式), FmtBinary (バイナリ形式 Binary形式) を利用する。
書式パーサーは、シリアル入力を想定し、アスキー形式の場合は1行単位でバイナリ形式の場合は1バイト単位で入力系列を解釈し、その系列が書式で定義されるヘッダ、フッタ、チェックサムを満足した時、解釈の完了とし、ヘッダ、フッタを除いた内容(ペイロード)を格納する。
process(c)
入力文字列の解釈を行う。解釈後は is_complete() が true を返した場合、解釈が成功し get_payload() によりペイロードを得ることができる。ペイロードは続く process() 処理などを実行すると内容を保証しないため、解釈終了後に速やかに利用します。
続けて別の系列を解釈したい場合は、そのまま process() を実行する。
パラメータ
| パラメータ | 内容 |
|---|---|
c | 解釈したい入力系列。1バイト単位の解釈と系列単位の解釈の2種類に対応する。1バイト単位の入力では、int型のアスキーコード、str型、bytes型、list型の長さ1の系列。系列単位の入力では list 型、str型、bytes型の1系列を処理する。データに複数系列ある場合や途中で切れている場合は処理できない。 |
戻り値
なし
is_comp()
process() 処理後に呼び出し、書式解釈の完了状況を知らせる。true を得た場合は get_peyload() または get_payload_in_str() メソッドにより、ペイロードを取得する。
process() などの処理により、内部格納されるペイロードは初期化や破壊されるため、速やかにデータをコピーします。パラメータ
なし
戻り値
| 値 | 内容 |
|---|---|
true | 解釈に成功した。ペイロードが利用できる。 |
false | 解釈に失敗した、または、書式の途中である。 |
get_payload()
ペイロードを返す。
パラメータ
なし
戻り値
ヘッダやフッタが含まれないペイロード部を list型 バイト列として返します。
reinit()
明示的に内部を初期状態にします。
パラメータ
なし
戻り値
なし
その他メソッド
内部で利用する目的でいくつかのメソッドが定義されています。詳細はソースコードを参照してください。
コード例
系列単位の解釈
str 型の系列 a を解釈し、pay にペイロード情報保存します。pay には [ 0x78, 0x80, 0x01, ... , 0x00 ] が格納されます。
import parseFmt_Ascii
fmta=parseFmt_Ascii.FmtAscii()
a = ':7880010F0F0380030002800200DF'
pay = []
fmta.process(a)
if fmta.is_comp():
pay = fmta.get_payload()
1バイト単位の解釈
バイナリの系列 b について、1バイトごと process() メソッドにより系列の解釈を進めます。終端の 0x04 を投入した時点で、解釈が完了しペイロードが pay に保管されます。
import parseFmt_Binary
fmtb=parseFmt_Binary.FmtBinary()
b = [0xA5, 0x5A, 0x80, 0x05, 0x78, 0x00, 0x11, 0x22, 0x33, 0x78, 0x04]
pay = []
for x in b:
fmtb.process(x)
if fmtb.is_comp():
pay = fmtb.get_payload()
break