ヘッダ付き透過モード(E)
受信側の出力にヘッダを付加するモード
TWELITE UARTにはあらかじめシリアル通信アプリが書き込まれておりますが、アプリを書き換えて振る舞いを変えることができます。
例えば、TWELITE UARTに親機・中継機アプリ
を書き込むことで、TWELITE PALやTWELITE CUEなどの親機としても使用できます。
以降では、デフォルトで書き込まれているシリアル通信アプリを使用する場合の使用方法を説明します。
TWELIET UARTではいくつかのモードがありますが、無線の1パケットの範囲で送信するのが効率が良いため、パケットサイズに対応した80バイト以下のデータを単位送信します。
TWELIET UARTではヘッダ付き透過モード(E)が標準になっています。以下のように送信側にHELLO<Enter>
と入力すると受信側に補助情報が含まれた形でHELLO
が表示されます。入力側にも出力が出ますが、これは送信完了を示すメッセージです。
[送信側]
HELLO <- 入力
;U;00818;219;0x81025A17;000;013;13,1,HEL...;67; <- 出力
[受信側]
;U;00777;120;0x81025A17;120;013;HELLO;79; <-出力
補助情報には送信元のアドレス情報や受信時の電波強度、チェックサムなどが含められます。また、書式をカスタマイズすることも可能です。
書式モード(A、B)では、送信コマンドを使用してデータを送信するモードです。このコマンドを送る際にデータ形式をアスキー形式とバイナリ形式の2種類から選択できます。
SETピンをLoにした状態で電源を投入するとアスキー書式モード(A)で起動します。
送信コマンドには論理IDのみを使用した簡易形式と、32bitアドレス指定や様々な送信オプションを設定可能な拡張形式が有り、再送回数やMAC ACKの使用の有無などのオプションを指定可能です。
[送信側]
:000148454C4C4F8B <-入力
:DBA1800103 <-出力
[受信側]
:780148454C4C4F13 <-出力
書式モードでは、インタラクティブモードではなくコマンドによる設定も可能です。
詳しくはこちら をご確認ください。
チャットモード(C)では、プロンプトの表示とエコーバック(自身が入力した文字が端末にも表示される)が行われます。全ての無線端末は子機の設定とします。電波到達範囲の全ての端末にメッセージが伝達され複数の端末でチャットできます。
[送信側]
810A4778:0> Hello <-入力
810A4778:1> <-出力
[受信側]
[810A4778:0] Hello <-出力
82018CA0:0> <-出力
プロンプトに表示されるTWELITEのシリアル番号の代わりにハンドル名を出力することも可能です。
詳しくはこちら をご確認ください。
透過モード(D)では、書式を必要としない通信が可能です。エコーバックやプロンプト表示がないためマイコンとの通信に適しています。
[送信側]
Hello <-入力
[受信側]
Hello <-出力
詳しくはこちら をご確認ください。
受信側の出力にヘッダを付加するモード
送受信双方の出力にヘッダを付加するモード
プロンプト表示とエコーバックを行うモード
ヘッダの付加、エコーバックおよびプロンプト表示を行わないモード