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出力書式

実例を交えて書式の変更方法を説明します。
シリアル通信アプリでは、出力の書式を自由に変更することができ、処理しやすい形式にしたり、欲しい付加情報だけを得ることができます。

初期設定

初期モードではインタラクティブモードのh: set header formatを設定することで書式を自由に設定できます。

初期設定では、書式が以下のように設定されています。

    ;U;%t;%i;0x%A;%q;%s;<*>;%X;\n
  

この設定の意味は以下の通りです。

文字内容
%tメッセージを出力したときのシステム時間(秒)
%i

メッセージの送り主の8bit論理アドレス
0-100,120: 子機から

219: 自身から(起動時や送信完了メッセージの場合)

%Aメッセージの送り主のアドレス(32bitロングアドレス、シリアル番号)
%q電波強度 (自身からの場合は000)
%s送信元が設定したメッセージの続き番号
<チェックサム計算開始位置を設定する(設定しない場合は出力の先頭)
*送信文字列
>(無視されます)
%X開始位置から直前までのチェックサムの出力
\nCRLF (0x0d 0x0a) の出力
それ以外の文字そのまま出力

例えば送信側からHELLO<Enter>と入力した場合、出力側からは以下のように出力され、それぞれのデータの意味は下表の通りです。

    ;U;00777;120;0x81025A17;120;013;HELLO;79;
;1;2----;3--;4---------;5--;6--;7----;8-;
  
No.意味
1固定 (データの識別子としてご使用ください。)
2受信側が起動してから777s後に受信した。
3送信機の論理アドレスが120(0x78)
4送信機のシリアル番号が1025A17(先頭の8は通常、読み飛ばします。)
5電波強度が120
6送信機が起動してから13回目の送信データ
7送信データ
8HELLO; のチェックサム (0x48 xor 0x45 xor 0x4C xor 0x4C xor 0x4F xor 0x3B)

出力の設定の詳細については出力のカスタマイズ をご覧ください。

出力の変更例

実際に設定を変更してみましょう。

例えば、Excelで取り扱いやすくするためにカンマ(,)でデータを区切り、付加情報を送信機のシリアル番号と電波強度、続き番号のみにすると設定は以下のようになります。

    --- CONFIG/TWE UART APP V1-04-5/SID=0x82018ca0/LID=0x78 -- ---
...
 h: set header format [%A,%q,%s,*\n]
...
---
 S: save Configuration
 R: reset to Defaults
  

この設定をし、送信側からHELLO<Enter>と入力した場合、出力側からは以下のように出力されます。

    81025A17,120,013,HELLO