ESP32 のファームウェアの初期化方法
TWELITE SPOT に搭載された ESP32 に書き込まれたファームウェアを工場出荷時に戻す方法
esptool によって、TWELITE SPOT に搭載された ESP32 へ書き込まれたファームウェアを手動で工場出荷時の状態に戻す方法をご案内します。
esptool をインストール
esptool は、ESP32 にバイナリファイルを書き込むための公式ユーティリティです。
インストール方法の詳細は、公式ガイド(英語)
を参照してください。
Python をインストール
Python 3.7 以降がインストールされていない場合は、Python 3.7 以降をインストールしてください。
https://www.python.org/downloads/
esptool 本体をインストール
PyPI から esptool をインストールしてください。
pip3 install esptool
ホストとの接続
TWELITE R3 / R2 を接続
7P インターフェイス(ESP32
と記載のある側)に TWELITE R3 / R2 を接続してください。
電源を接続
側面の USB-C コネクタ に 5V 電源を供給してください。

TWELITE R3 / R2 は、必ず上図と同じ向きで TWELITE SPOT に接続してください。誤った向きで接続すると、 TWELITE SPOT や TWELITE R3 / R2 が破損する恐れがあります。
バイナリファイルの取得
下記のリンクから、spot-server-2023-05-bin.zip
をダウンロードしてください。
ダウンロードしたら、zipファイルを展開してください。
ESP32 をプログラムモードで起動
TWELITE SPOT の ESP32 リセットスイッチ EN(RST)
と ESP32 ブートスイッチ BOOT
を押し、EN(RST)
-> BOOT
の順で離してください。

ボタンの位置
BOOT
を押した状態でリセットすることで、ESP32 をプログラムモードに移行できます。esptool による書き込み
esptool をインストールした端末でspot-server-2023-05-bin.zip
を展開したフォルダに移動し、下記を実行してください。
esptool --chip esp32 --port <シリアルポート> --baud 921600 --before default_reset --after hard_reset write_flash -z --flash_mode qio --flash_freq 80m --flash_size 16MB 0x1000 spot-server.ino.bootloader.bin 0x8000 spot-server.ino.partitions.bin 0xe000 boot_app0.bin 0x10000 spot-server.ino.bin 0x100000 spot-server.littlefs.bin
<シリアルポート> には、
COM?
や /dev/tty?
といったポート名を入力します。もし失敗する場合は、下記をお試しください。
--flash_mode qio
を--flash_mode dio
に変更--flash_freq 80m
を--flash_freq 40m
に変更--baud 921600
を--baud 460800
に変更
ESP32 をリセット
書き込みが完了したら、TWELITE SPOT の ESP32 リセットスイッチ EN(RST)
を押して離し、ESP32 をリセットしてください。

リセットスイッチの位置
リセットを行わないと、プログラムモードから抜け出せません。