最適な出力のために、Google Chrome(15以降)または Microsoft Edge(79以降)を推奨いたします。
2024-04-25 現在 キューアプリ マニュアル 最新版
資料の取り扱いについて をご参照ください。
お気付きの点がありましたら、当サポート窓口にご連絡いただければ幸いです。
本資料の表示例(ボタン名や画面キャプチャ)は、資料作成時のバージョンのものとなっています。
一部、入手されたバージョンと差異がある場合があります。
TWELITE CUEは無線マイコンTWELITE、3軸加速度センサー、磁気センサー、コイン電池ホルダ、アンテナをワンパッケージにしたものです。専用のCUEアプリ(ソフトウエア)があらかじめ書き込まれており、コイン型電池(CR2032)を入れるとすぐに動作を開始します。省電力で年単位の連続稼働も可能です。
無線タグを活用するアイデアを持っているがハードウエアやソフトウエアは苦手、または開発リソースが限られているという場合に最適です。
TWELITE CUEはよく飛び、電池長持ち、小型な無線タグです。
1 - 概要 App_CUEでできること
モノに装着することで動きや状態を無線送信できます。
機能 複数の無線タグからのデータを親機で収集可能 複数の無線タグを親機で制御可能 16チャネルで複数システムを個別に運用可能 グループ毎に異なるアプリケーションIDを設定することで、同一チャネルに複数システムを混在可能 暗号化と暗号化鍵の設定 2 - 各部の説明 TWELITE CUE ハードウェア各部の説明
1. TWELITE TWELITE-トワイライトはセンサーの値を読み取ったり無線でデータを送受信する無線マイコンです。
2. LED 相手側の端末からLEDを点灯・消灯させることが出来ます。
3. 7Pインターフェイス アプリの設定や書き込み時に使用するための標準インターフェイスです。
TWELITE R2-トワイライター2に接続する端子です。向きに注意して接続してください。逆向きに接続し通電した場合は故障の原因になります。
以下は信号ピンの対応表です。
名称 信号名 TWELITE DIP TWELITE(SMD) 説明 GND GND 1, 14 20, 28, 30, 31, 32 電源のマイナス側 TXD DIO6 10 8 シリアル通信線(PC側はRX端子に接続) PRG SPIMISO 7 2 GNDに接続してリセットし、開放またはVCCに接続するとプログラムモードに遷移 RXD DIO7 3 9 シリアル通信線(PC側はTX端子に接続) RST RESETN 21 21 GNDに接続するとリセット VCC VCC 28 5 電源のプラス側 SET - - - 拡張制御信号
4. 加速度センサー XYZの3方向の加速度を検出するセンサーです。
5. I2C拡張端子 I2Cセンサーを拡張するための端子です。
6. 磁気センサー 磁石の近接を感知するセンサーです。磁石の極性がSかNかの判別もできます。
7. 電池ホルダー CR2032用の電池ホルダーです。
8. 基板アンテナ 基板アンテナ(MW-A-P1934 )です。基板上に回路パターンで構成されたアンテナです。
3 - 動作モード App_CUEの動作モード
本アプリには、以下の3種類の動作モードがあります。
3.1 - TWELITE CUEモード 衝撃の検知やドアの開閉、加速度の計測のすべてを行うことができるオールインワンモード
加速度の計測、衝撃の検知、姿勢の検知、磁石の検知といった機能をすべて利用できるオールインワンモードです。
工場出荷時は本モードに設定されております。
設定 本モードを使用する場合は以下の項目を設定してください。
設定コマンド 設定項目 設定値 備考 p センサ固有パラメータの設定 00000000
親機の出力 親機の出力はこちら をご確認ください。
代表的な電池寿命 5秒に1度の定期送信のみの場合、約80日 5秒に1度の定期送信 + 1分に1度TWELITE CUEを動かした場合、約80日 1分に1度の定期送信のみの場合、約700日 1分に1度の定期送信 + 1分に1度TWELITE CUEを動かした場合、約565日
消費電流は試験用のサンプル個体の実測に基づき、CR2032の容量を220mAhとして計算しています。電池寿命は参考値であり、保証値ではありません。電池の性能や使用温度等の使用環境で変化します。
3.2 - 動作センサーパルモード 動作センサーパルとして動作するモード
動作センサーパルと同等の機能を使用できるモードです。
連続で加速度を計測する際や衝撃の検知を行う際は本モードを使用します。
本モードは次の3つのモードに分けられます。
加速度計測モード 加速度を間欠もしくは連続で計測し、送信するモードです。
設定 TWELITE2525Aモードフラグ TWELITE 2525Aモードフラグを1(センサ固有パラメータを13000000)に設定すると、TWELITE 2525A のFIFO(通常)モード として動作します。TWELITE 2525Aの代替として使用したい場合にはこのモードをご使用ください。
加速度センサープロパティ 加速度センサープロパティで連続送信サンプル数やサンプリング周波数を変更できます。
これらの設定は足し合わせることで機能を組み合わせて使用できます。
設定値(16進) 説明 0x?3????00~0x?3????FF 間欠送信モード時に送信するサンプル数を設定できます。 送信するサンプル数は16サンプル単位で設定できます。 サンプル数=16+16x設定値 0x00000000 の場合:16サンプル(初期設定) 0x00000001 の場合:32サンプル : 0x00000007 の場合:128サンプル : 0x000000FF の場合:4096サンプル 0x?3???0??~0x?3???F?? 加速度のサンプリング周波数を変更できます。設定値毎のサンプリング周波数は下記の通りです。 0x00000000:25Hz(初期設定) 0x00000100:50Hz 0x00000200:100Hz 0x00000300:190Hz 0x00000400~0x00000F00:未定義
親機の出力 親機からの出力はこちらの項目 を参考にしてください。
親機の出力はこちら を参考にしてください。
ムーブモード 動き出し(Move)やシェイク(Shake)を検出することができます。
通知パルのLEDを制御することができます。
設定 設定コマンド 設定項目 設定値 備考 p センサ固有パラメータの設定 01100000
親機の出力 親機の出力はこちら を参考にしてください。
使用上の注意 本モードは動きを検知してしてデータを送信します。 そのため、ゆっくり動かしたときは動きを検知できず、出力が変化しない場合があります。 その際は少し強めに動かしてください。
また、センサー固有パラメータ(p)を01000000にすると、動作検知の感度が厳しくなります。 もし、意図しないタイミングで電波を送信する場合は、センサー固有パラメータを01000000に設定してください。
ダイスモード TWELITE CUEが上に向いている面を検出することができます。
イベント検出モードと同様に通知パルのLEDを制御することができます。
設定 設定コマンド 設定項目 設定値 備考 p センサ固有パラメータの設定 02100000
親機の出力 親機の出力はこちら の動作センサーをご確認ください。
使用上の注意 本モードは動きを検知して面の判定を行います。 そのため、ゆっくり動かしたときは面が判定できず、出力が変化しない場合があります。 その際は机に置く、軽く衝撃を与えるなどをしてください。
また、センサー固有パラメータ(p)を02000000にすると、動作検知の感度が厳しくなります。 もし、意図しないタイミングで電波を送信する場合は、センサー固有パラメータを02000000に設定してください。
代表的な電池寿命 加速度計測モード(間欠送信)で1分に1度送信した場合、約3.5年 加速度計測モード(連続送信)でサンプリング周波数が25Hzの場合、約20日 イベント検出モードもしくはダイスモードで1分に1度、TWELITE CUEを動かした場合、約3年
消費電流は試験用のサンプル個体の実測に基づき、CR2032の容量を220mAhとして計算しています。電池寿命は参考値であり、保証値ではありません。電池の性能や使用温度等の使用環境で変化します。
3.3 - 開閉センサーパルモード 開閉センサーパルとして動作するモード
モノに装着し、磁石の有無によってその開閉を知ることができるモードです。
ドアの開閉や工場設備の稼働状況を計測する場合は本モードを使用します。
設定 本モードを使用する場合は以下の項目を設定してください。
設定コマンド 設定項目 設定値 備考 p センサ固有パラメータの設定 04000000
親機の出力 親機の出力はこちら の開閉センサーをご確認ください。
代表的な電池寿命 1日に200回の開閉を行なった場合、約4年です。(含1分毎の定期送信) 1日に0回の開閉を行なった場合、約4.5年です。(含1分毎の定期送信)
消費電流は試験用のサンプル個体の実測に基づき、CR2032の容量を220mAhとして計算しています。電池寿命は参考値であり、保証値ではありません。電池の性能や使用温度等の使用環境で変化します。
4 - 設定方法 App_CUEの設定
TWELITE CUEを設定する方法は2種類あります。
お好みの設定方法をお選びください。
4.1 - OTAによる設定 ケーブル接続を必要としない設定方法
OTA設定はインタラクティブモード の設定をケーブル接続不要で行う機能です。
OTAによる設定手順 以下の手順でOTAによる設定を行います。
TWELITE STAGE APPを起動する。 パソコンにTWELITE STAGE SDK をインストールし、MWSTAGEフォルダ内のTWELITE_stageファイルをダブルクリックする。
MONOSTICKにOTA設定用のアプリを書き込む。 TWELITE STAGE APPのトップメニューから 2: アプリ書換>3: TWELITE APPS ビルド&書換> 2: App_CUE_OTA を選択する。
インタラクティブモードで設定値を入力する。 TWELITE STAGE APPのトップメニューから3: インタラクティブモードを選択して値を変更し保存する。
OTA設定を実行する。 MONOSTICKから約20cm以内の距離で、TWELITE CUEの磁気センサーに磁石を近づけたり遠ざけたりを5回以上繰り返し、TWELITECUEのLEDが点滅することを確認する。
MONOSTICKの出力を確認する。 MONOSTICKより以下のようなメッセージが出力することを確認する。 出力されない場合は、こちら を確認する。
親機や中継機として使用するMONOSTICKをOTAで使用した場合、設定後のTWELITE CUEのデータを受信するには再度、親機・中継機アプリ(App_Wings)をMONOSTICKに書き込んでいただく必要があります。
OTAがうまくいかなかった場合 OTAが何らかの原因でうまくいかなかった場合、MONOSTICKから以下のように出力されます。
エラー出力 エラー内容 OTA FAILURE OTA request TS=20515[ms] LQI:63 (RF strength, >= 100) SID:810BA765 TWELITE CUE:v1.0.2 Protocol Version:0x11 — LQI is small. Please make TWELITE CUE closer. — MONOSTICKとTWELITE CUEの距離が遠い場合に出力されるエラーです。 TWELITE CUEとMONOSTICKをもっと近接させた状態で電源を入れなおすか磁気センサーの近くで磁石をスライドさせてください。
4.2 - TWELITE R2による設定 TWELITE R2の接続を必要とする設定方法
TWELITE CUEの7PインターフェイスにTWELITE R を接続することで設定することもできます。
TWELITE R2を使用して設定する場合は以下の手順で設定してください。
TWELITE STAGE APPを起動する。 パソコンにTWELITE STAGE SDK をインストールし、MWSTAGEフォルダ内のTWELITE_stageファイルをダブルクリックする。 インタラクティブモードで設定値を入力する。 TWELITE STAGE APPのトップメニューから 3:インタラクティブモード を選択して値を変更し保存する。
TWELITE R2を逆向きに接続するとTWELITE CUEが破損します。上図の方向で接続して下ださい。
4.3 - インタラクティブモード App_CUEの設定可能なパラメータ
本アプリでは、インタラクティブモードからアプリの詳細設定を行うことができます。
インタラクティブモードに入ると以下の画面が表示されます。
--- CONFIG/App_CUE V1-00-2/SID=0x810ba765/LID=0x01 ---
a: set Application ID (0x67720102)
i: set Device ID (--)
c: set Channels (18)
x: set Tx Power (13)
b: set UART baud (38400)
B: set UART option (8N1)
k: set Enc Key (0xA5A5A5A5)
o: set Option Bits (0x00000001)
t: set Transmission Interval (5)
p: set Senser Parameter (0x00000000)
---
S: save Configuration
R: reset to Defaults
設定コマンド一覧 コマンド 設定項目 初期値 説明 a アプリケーションID 0x67720102 同一の周波数チャネルを複数のグループで使用することが可能です。値は32ビットで設定します。 i 論理デバイスID – 子機の論理デバイスIDを設定します。1~100までの値を設定できます。 設定値が “–” の場合は、論理デバイスIDは内部で1に設定されます。 c 周波数チャネルの設定 18 チャネル(11~26)を選択します。省電力動作を優先する観点から、複数チャネルの指定は無効としています。 x 送信出力の設定 13 1桁、または2桁の数字を指定します。2桁目は省略可能です。 1桁目は、送信出力を設定します。3が最強で2,1,0と1段階小さくなるたびに -11.5db 出力が低下します。出力を制限し電波の有効伝達範囲を小さくしたい場合に使用します。ただし、伝達可能距離は環境(ノイズ・遮蔽物など)に影響を受けます。 ※ 理論上の伝達距離は 6db 出力が小さくなるたびに 1/2 になりますので、1段階小さくすることで伝達距離は約1/4になります。 2桁目は再送回数を設定します。2桁目は 0~9を指定し、0はデフォルトで再送なし、1~9は再送回数に対応します。 例: 3 -> 再送なし・最強出力(デフォルト、省略時) 42 -> 再送4回・出力は2(1段階弱める) b UARTボーレートの設定 38400 入力値にかかわらず115200bps固定です。 B UARTパリティの設定 8N1 入力値にかかわらず8N1で固定です。 k 暗号化鍵の設定 0xA5A5A5A5 暗号化鍵を入力します。32bitの16進数を設定します。通信グループ内は全て同一の値に設定してください。 o オプションビットの設定 0x00000001 各種詳細設定ができます。 t 送信間隔の設定 5 定期送信パケットの送信間隔を秒単位で設定します。1〜4095の値で指定可能です。範囲外の設定をした場合の動作は不定です。 p センサ固有パラメータの設定 0 モードの切り替えやパラメータの設定をします。0以上の16進数で指定できます。詳細は、各種モード のページを参照ください。 S 設定値の保存 設定を保存し、モジュールを再起動します。 R 初期値に設定を戻す 設定を初期化します。他の操作を行わず、続けてS キーによる設定の保存を行うとセーブ領域のクリアを行います。
オプションビットの設定 オプションビット設定値を各ビットごとに解説します。
ビット(16進) 説明 0x00000001 各中継機または親機宛に送信し、受信した中継機すべての情報が親機に転送され、シリアル出力されます。 この場合、複数の受信パケットを分析する事で一番近くで受信したルータを特定することができます。 0x00000040 OTAを無効にする。 0x00001000 暗号化通信を有効にします。(相手側の暗号化設定もしてください。) 0x00010000 UART通信でのメッセージ出力を有効にします。
5 - 使用上の注意 TWELITE CUE 使用上の注意
対応するハードウェア キューアプリは、工場出荷時のTWELITE CUEに始めから書き込まれております。
キューアプリはTWELITE CUEで動作しますが、類似製品のTWELITE 2525Aとは互換性がありません。