リモコンアプリのカスタムデフォルト機能
例えば、ボーレートを 115200bps から 9600bps へ変更したファームウェアを作成しておけば、最初から 9600bps で使用できます。
設定手順
1. 設定を適用
インタラクティブモードの設定を変更し、S
を押下して保存します。
2. 設定内容をダウンロード
xmodem プロトコルのデータをダウンロードできるソフトウェアを用意します。
再度インタラクティブモードへ入った状態(項目を選ぶ前の状態)として、xmodem のダウンロードを要求します。
TeraTerm では、次の操作を行います。
ファイル > 転送 > XMODEM > 受信...
を選択Option > Checksum, Binary
を選択- ファイル名を指定(例:
conf.bin
) 開く
ボタンを押下
macOS や Linux 等では、lrzsz
を利用できます。
lrx --binary --xmodem /path/to/conf.bin
通常は
screen
でインタラクティブモードへ入り、Ctrl+A
の押下後:exec !! lrx -b -X /path/to/conf.bin
を実行します
ダウンロードに成功すると、128バイトのファイルを生成します(xmodem の実装によっては、小さいサイズになることもあります)。
3. カスタムバイナリの作成
ダウンロードしたファイルをファームウェアのバイナリファイルの末尾へ連結し、カスタムバイナリを作成します。
連結には、コマンドラインツールや汎用のファイル連結ツールを使用してください。
実行例
ダウンロードした xmodem のファイルを conf.bin
、元のバイナリファイルをApp_IO_BLUE_L1305_V1-3-X.bin
、作成するカスタムバイナリをApp_IO_custom_V1-3-X.bin
とした場合の例を示します。
【Windows】
copy App_IO_BLUE_L1305_V1-3-X.bin App_IO_custom_V1-3-X.bin
type conf.bin >> App_IO_custom_V1-3-X.bin
【macOS / Linux】
cat App_IO_BLUE_L1305_V1-3-X.bin conf.bin > App_IO_custom_V1-3-X.bin
4. カスタムバイナリの書き込み
連結したカスタムバイナリを TWELITE へ書き込みます。
カスタムバイナリを書き込んでからインタラクティブモードへ入ると、最初の行の末尾に C-
を表示します。
--- CONFIG/APP_IO V1-04-2/SID=0x81001f1c/LID=0x78 C- ---
カスタムバイナリに対してインタラクティブモードから設定を上書きして保存すると、C-
の代わりにCE
と表示します。
--- CONFIG/APP_IO V1-04-2/SID=0x81001f1c/LID=0x78 CE ---