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2024-11-14 現在

パルアプリ マニュアル

最新版

導入方法

パルアプリ(App_PAL)を書き込むには TWELITE STAGE SDK をインストールして、TWELITE STAGE アプリを使って書き換えてください。

対応するハードウェア

  • 開閉センサーパル を装着した TWELITE BLUE / RED PAL
  • 環境センサーパル を装着した TWELITE BLUE / RED PAL
  • 動作センサーパル を装着した TWELITE BLUE / RED PAL
  • 通知パル を装着した TWELITE BLUE / RED PAL

1 - インタラクティブモード(パルアプリ)

パルアプリのインタラクティブモード
インタラクティブモードでアプリの詳細設定を行うことができます。

ここではパルアプリ(App_PAL)に固有の機能を説明します。共通機能については、TWELITE APPS マニュアル のトップページを参照してください。

表示例

次のような画面を表示します。

--- CONFIG/App_PAL V1-05-2/SID=0x810e0e23/LID=0x01 ---
 a: set Application ID (0x67726305)
 i: set Device ID (--)
 c: set Channels (15)
 x: set Tx Power (13)
 b: set UART baud (38400)
 B: set UART option (8N1)
 k: set Enc Key (0xA5A5A5A5)
 o: set Option Bits (0x00000001)
 t: set Transmission Interval (60)
 p: set Senser Parameter (0x00000000)
 e: set Event Parameter(s) (0180002A0208002A0300802A0488002A0580802A0608802A0880000A1008000A)
 d: set Temperature Coefficient (0)
 D: set Temperature Offset (0)
 f: set Humidity Coefficient (0)
 F: set Humidity Offset (0)
---
 S: save Configuration
 R: reset to Defaults

コマンド

設定項目初期値備考
aアプリケーションID0x6772010732bit
i論理デバイスID120子機1-100
c周波数チャネル1611-26
x再送回数と送信出力3
再送回数01-9回、0はデフォルト:なし
送信出力30-3
bUART代替ボーレート38400BPS ピンで有効化
BUARTオプション8N1BPS ピンで有効化
k暗号鍵0xA5A5A5A532bit
oオプションビット0x00000000その他の詳細設定
t送信間隔601-4095
pセンサ固有パラメータ0
e通知イベント0180002A
0208002A
0300802A
0488002A
0580802A
0608802A
0880000A
1008000A
通知パルのみ
d温度係数0環境パルのみ 0-60000
D温度オフセット0環境パルのみ -2000-2000
f湿度係数0環境パルのみ 0-60000
F湿度オフセット0環境パルのみ -2000-2000

各コマンドの詳細を次に示します。

a:アプリケーションID

通信を行う端末はすべて同一の値とします。論理的にネットワークを分離します。

i:論理デバイスID

複数の子機を識別する必要がある場合に設定します。

識別の必要がない、できない場合は120としてください。識別の必要がある場合は、子機は1-100の任意の値に、親機は0あるいは121としてください。

c:周波数チャネル

通信を行う端末はすべて同一の値とします。物理的にネットワークを分離します。

x:送信出力と再送回数

電波の送信出力と、透過モードおよびヘッダ付き透過モードにおいてパケットを追加で送信する回数を指定します。

b:UART代替ボーレート

BPSピンをGNDへ接続して起動した場合に選択される代替ボーレートを38400bpsから上書きします。

値は9600/19200/38400/57600/115200/230400から選択できます。他の値を指定すると、誤差が生じる可能性があります。

B:UARTオプション

BPSピンをGNDへ接続して起動した場合に選択される代替設定を8N1から上書きします。

パリティはN: 無し、O: Odd(奇数)、E: Even(偶数)を設定します。ハードウェアフローは設定できません。8N1, 7E2 などと設定できますが、8N1 以外の設定は未検証です。事前に動作をご確認ください。

k:暗号鍵

オプションビットの暗号化通信の有効化を設定した場合の暗号化鍵を32bitの16進数で指定します。

o:オプションビット

32bit の数値を指定します。各ビットに紐付いた設定を有効化できます。

対象ビット設定項目初期
0x00000001中継機への送信を有効化0️⃣
0x00001000暗号化通信の有効化0️⃣
0x00010000子機のUART出力を有効化0️⃣

t:送信間隔

データの送信間隔を指定します。通知パルの場合は、親機へ制御情報を問い合わせて、それをLEDの出力へ反映する間隔を示します。

p:センサ固有パラメータ

ハードウェアによって異なります。

e:通知イベント

通知パル

イベント番号を受信した際の動作を指定します。

詳しくは通知イベントの詳細をご覧ください。

d:温度係数

環境センサーパル

0-60000の範囲で温度データの係数\(d\)を指定します。

0の場合は無効です。それ以外の値では、最終的な温度を\(\frac{d}{1024}\)倍とします。

D:温度オフセット

環境センサーパル

-2000-2000の範囲で温度データのオフセット\(D\)を指定します。

100倍された温度に\(D\)を加算します。最終的な温度は \(\frac{D}{100}\)°C 変化します。

f:湿度係数

環境センサーパル

0-60000の範囲で湿度データの係数\(f\)を指定します。

0の場合は無効です。それ以外の値では、最終的な湿度を\(\frac{f}{1024}\)倍とします。

F:湿度オフセット

環境センサーパル

-2000-2000の範囲で湿度データのオフセット\(F\)を指定します。

100倍された湿度に\(F\)を加算します。最終的な湿度は \(\frac{F}{100}\)% 変化します。

オプションビットの詳細

オプションビットの値の各ビットに紐付く設定を解説します。

00000001:中継機への送信を有効化

親機だけでなく、中継機へ向けた送信を有効化します。

このオプションを設定していない場合にも中継機を使用できますが、親機は重複して届いたパケットを排除します。このとき、パケットがどの中継機を通して伝わったのか、あるいは中継されていないのかを確かめる術はありません。

このオプションを設定していると、親機は複数の端末から受信した一つのパケットを別々に出力することができます。親機に接続されたデバイスが出力を分析することで、子機がどの端末の近くにあったのかを調べることができます。

00001000:暗号化通信の有効化

暗号化通信を有効にします。相手側の暗号化通信も有効化する必要があります。

00010000:子機のUART出力を有効化

子機のメッセージ出力を有効化します。

センサ固有パラメータの詳細

センサ固有パラメータの値に紐付く設定を解説します。

開閉センサーパル

使用しません。

環境センサーパル

使用しません。

動作センサーパル

32bitの数値を指定します。

bit31-2827-2423-2019-1615-1211-87-43-0
機能----ATHSFQSCT:7-4SCT:3-0
初期値00000000

各機能は次の内容を示します。

名称項目内容
SCTサンプル数加速度サンプルの数
SFQサンプリング周波数加速度のサンプリング周波数
ATHアクティブ検出モード加速度のしきい値、0で無効

SCT:サンプル数

SCTは送信するサンプル数に影響します。

間欠送信モード

ATH0かつt:送信間隔0以外とした場合は、間欠送信モードとなります。

SCTの値を\(C_i\)としたとき、サンプル数は\(16C_i+16\)と表すことができます。

pSCTサンプル数
0x??????000x0016サンプル(初期設定)
0x??????010x0132サンプル
0x??????070x07128サンプル
0x??????FF0xFF4096サンプル
アクティブ検出モード

ATHt:送信間隔0以外とした場合は、アクティブ検出モードとなります。

アクティブ検出モードでは、ATHによって与えられる加速度のしきい値を超えたとき、直前の30サンプルに加えて直後のサンプルを送信します。

SCTの値を\(C_a\)としたとき、直後のサンプル数は\(30C_a+30\)と表すことができます。

pSCT直後のサンプル数
0x??????000x0030サンプル(初期設定)
0x??????010x0160サンプル
0x??????070x07240サンプル
0x??????FF0xFF7680サンプル

SFQ:サンプリング周波数

SFQは加速度データのサンプリング周波数に影響します。

pSFQサンプリング周波数
0x?????0??0x025Hz(初期設定)
0x?????1??0x150Hz
0x?????2??0x2100Hz
0x?????3??0x3190Hz

ATH:アクティブ検出モード

ATHはアクティブ検出モードの振る舞いに影響します。

0の場合は無効となり、1-Fの場合はその値をしきい値として有効となります。

pATH内容
0x????0???0x0無効(初期設定)
0x????1???0x11G(非推奨)
0x????2???0x22G
0x????F???0xF15G

通知パル

32bitの数値を指定します。

p内容
0x00000000タップ&シェイクモード
0x00000001サイコロモード

00000000:タップ&シェイクモード

タップ(軽く叩く)やシェイク(振る)をした時にデータを送信します。

00000001:サイコロモード

6通りの上面を検出し、データを送信します。

通知イベントの詳細

値は最大68バイトのバイナリデータであり、16進数の文字列で表現します。

一つのイベントは4バイトで構成します。イベントの最大数は17です。

#データ内容備考
1番目のイベント
0uint8イベントID0x00-0x10
1uint8赤と緑の輝度0x0?-0xF?, 緑0x?0-0x?F
2uint8青と白の輝度0x0?-0xF?, 白0x?0-0x?F
3uint8点滅パターンと点灯時間
点滅パターン常時点灯0x0?, 遅0x1?, 並0x2?, 早0x3?
点灯時間消灯しない0x?0, 秒指定0x?1-0x?F
2番目のイベント
4uint8イベントID0x01-0x10
5uint8赤と緑の輝度0x0?-0xF?, 緑0x?0-0x?F
6uint8青と白の輝度0x0?-0xF?, 白0x?0-0x?F
7uint8点滅パターンと点灯時間
点滅パターン常時点灯0x0?, 遅0x1?, 並0x2?, 早0x3?
点灯時間消灯しない0x?0, 秒指定0x?1-0x?F
3番目のイベント
<省略>
17番目のイベント
64uint8イベントID0x01-0x10
65uint8赤と緑の輝度0x0?-0xF?, 緑0x?0-0x?F
66uint8青と白の輝度0x0?-0xF?, 白0x?0-0x?F
67uint8点滅パターンと点灯時間
点滅パターン常時点灯0x0?, 遅0x1?, 並0x2?, 早0x3?
点灯時間消灯しない0x?0, 秒指定0x?1-0x?F

設定データの例

初期設定の例を示します。

0180002A0208002A0300802A0488002A0580802A0608802A0880000A1008000A
#データ内容
1番目のイベント
010uint8イベントID0x01
801uint8赤と緑の輝度8/15, 緑0/15
002uint8青と白の輝度0/15, 白0/15
2A3uint8点滅パターンと点灯時間並, 10
2番目のイベント
024uint8イベントID0x02
085uint8赤と緑の輝度0/15, 緑8/15
006uint8青と白の輝度0/15, 白0/15
2A7uint8点滅パターンと点灯時間並, 10
3番目のイベント
<省略>
8番目のイベント
1028uint8イベントID0x10
0829uint8赤と緑の輝度0/15, 緑8/15
0030uint8青と白の輝度0/15, 白0/15
0A31uint8点滅パターンと点灯時間常時点灯, 10