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2024-12-02 現在

インタラクティブモード(シリアル通信アプリ)

インタラクティブモードによる設定変更
    インタラクティブモードでアプリの詳細設定を行うことができます。

    ここではシリアル通信アプリ(App_Uart)に固有の機能を説明します。共通機能については、TWELITE APPS マニュアル のトップページを参照してください。

    表示例

    次のような画面を表示します。

    --- CONFIG/TWE UART APP V1-04-5/SID=0x82018ca0/LID=0x78 -- ---
     a: set Application ID (0x67720103)
     i: set Device ID (120=0x78)
     c: set Channels (18)
     x: set RF Conf (3)
     r: set Role (0x0)
     l: set Layer (0x1)
     b: set UART baud (38400)
     B: set UART option (8N1)
     m: set UART mode (E)
     k: set Tx Trigger (sep=0x0d0a, min_bytes=0 dly=0[ms])
     h: set header format [;U;%t;%i;0x%A;%q;%s;<*>;%X;\n]
     C: set crypt mode (0)
     o: set option bits (0x00000100)
    ---
     S: save Configuration
     R: reset to Defaults

    コマンド

    設定項目初期値備考
    aアプリケーションID0x6772010332bit
    i論理デバイスID120親機0/121,子機1-100,IDなし子機120
    c周波数チャネル1811-26
    x再送回数と送信出力3
    再送回数01-9回、0は無効
    送信出力30-3
    r役割0通常0,中継子機1-3,その他
    l中継レイヤ0x01
    bUART代替ボーレート38400BPSピンで有効化
    BUARTオプション8N1
    m通信モードEA/B/C/D/E
    k送信トリガ0x0d0a,0,0トリガ文字、最小サイズ、タイムアウト
    hヘッダ/ハンドル名参照
    ヘッダヘッダ付き透過モードの場合
    ハンドル名チャットモードの場合
    C暗号化0無効0,AES128bit1
    oオプションビット0x00000000その他の詳細設定

    各コマンドの詳細を次に示します。

    a:アプリケーションID

    通信を行う端末はすべて同一の値とします。論理的にネットワークを分離します。

    i:論理デバイスID

    複数の子機を識別する必要がある場合に設定します。

    識別の必要がない、できない場合は120としてください。識別の必要がある場合は、子機は1-100の任意の値に、親機は0あるいは121としてください。

    c:周波数チャネル

    通信を行う端末はすべて同一の値とします。物理的にネットワークを分離します。

    x:送信出力と再送回数

    電波の送信出力と、透過モードおよびヘッダ付き透過モードにおいてパケットを追加で送信する回数を指定します。

    r:役割

    子機のみ有効です。以下の値を指定します。通常はネットワーク層を利用しない配送方式を選択してください。

    ネットワーク層を利用しない配送方式

    • 0:通常の指定(親機または子機)
    • 1-3:中継子機(論理デバイスIDを1-100 または 120とします)1-3の数値は最大中継段数を指します。最大中継段数まで再送を繰り返す方式のため、中継機の配置や数によっては重複したパケットを中継します。

    ネットワーク層を利用する配送方式

    書式モードのみ対応しています。

    • 11:親機
    • 12:中継機
    • 13:子機

    l:中継レイヤ

    中継レイヤの番号です。中継機は中継レイヤ数の上位(より小さい値)の中継機・親機への接続を試みます。役割12としているときにだけ有効です。

    m:通信モード

    • A:書式モード(アスキー)
    • B:書式モード(バイナリ)
    • C:チャットモード
    • D:透過モード
    • E:ヘッダ付き透過モード

    b:UART代替ボーレート

    BPSピンをGNDへ接続して起動した場合に選択される代替ボーレートを38400bpsから上書きします。

    値は9600/19200/38400/57600/115200/230400から選択できます。他の値を指定すると、誤差が生じる可能性があります。

    B:UARTオプション

    Bit-Parity-Stop の順で3文字を指定します。

    • Bit
      • 8:8Bit
      • 7:7Bit
    • Parity
      • N:None
      • O:Odd
      • E:Even
    • Stop
      • 1:STOP 1
      • 2:STOP 2

    k:送信トリガ

    透過モードとヘッダ付き透過モードの入力へ適用する送信トリガを設定します。

    カンマ,で区切り、以下の順で入力してください。

    1. 送信トリガ文字
    2. 最小データサイズ
    3. タイムアウト

    送信トリガ文字

    この文字が入力されたときにパケットを送信します(最小データサイズを満たしていない場合を除く)。

    インタラクティブモードでは、16進数のASCIIコードを指定します。先頭の0xは無視されます。初期状態ではCRLFとしています。

    送信されるデータには送信トリガ文字も含まれます。送信トリガ文字を有効とするには、オプションビット 0x00000100 を指定する必要があります(デフォルト指定済み)。

    最小データサイズ

    連続して扱うデータの最小サイズを指定します。最小データサイズを満たすまでのデータに送信トリガ文字が含まれていても、これは無効となります。

    インタラクティブモードでは、バイト数として1-80の数値を指定します。0で無効となります。初期状態では無効です。

    タイムアウト

    最後の入力からパケットを送信するまでの待ち時間を示します。

    インタラクティブモードでは、ミリ秒単位で10-200の数値を指定します。0で無効となります。初期状態では無効

    h:ヘッダ/ハンドル名

    ヘッダ付き透過モードに対してはヘッダのフォーマットを、チャットモードに対してはハンドル名を示します。

    ヘッダ(ヘッダ付き透過モード)

    ヘッダ付き透過モードに対しては、ヘッダのフォーマット書式を指定します。

    ハンドル名(チャットモード)

    相手端末に表示するハンドル名を指定します。

    最大23文字です。送信するデータ(80バイト)の領域を消費します。

    C:暗号化

    暗号化機能の有無を指定します。

    AES128bitの暗号化を有効とするには、1を指定してください。

    o:オプションビット

    32bit の数値を指定します。各ビットに紐付いた設定を有効化できます。

    対象ビット設定項目初期ABCDE
    0x00000001M3の内部プルアップを停止0️⃣
    0x00000002未使用0️⃣
    0x00000100送信トリガの有効化1️⃣
    0x00000200新たな入力系列を優先0️⃣
    0x00001000応答メッセージを停止0️⃣
    0x00004000重複チェッカの緩和0️⃣
    0x00010000強制的に代替ボーレートを適用0️⃣
    0x00020000副ポートへ同時出力0️⃣
    0x00040000主ポートの切り替え0️⃣
    0x00100000中継レイヤを制限0️⃣

    オプションビットの詳細

    オプションビットの値の各ビットに紐付いた設定を解説します。

    00000001M3の内部プルアップを停止

    TWELITE DIP におけるスリープ設定用のピン M3 の内部プルアップを停止します。

    00000100:送信トリガの有効化

    透過モードまたはヘッダ付き透過モードにおいて、送信トリガの設定を有効とします。

    00000200:新たな入力系列を優先

    書式モード(アスキー・バイナリ)、透過モード、ヘッダ付き透過モードにおいて、送信完了前に複数の系列が入力された際、新しいものを優先します。

    00001000:応答メッセージを停止

    書式モード(アスキー・バイナリ)、ヘッダ付き透過モードにおいて、送信完了時の応答メッセージを停止します。

    00004000:重複チェッカの緩和

    受信側において、重複チェッカの条件を緩和します。

    00010000:強制的に代替ボーレートを適用

    起動時にBPSピンの入力が Low でなくとも、代替ボーレートの設定を適用します。

    00020000:副ポートへ同時出力

    シリアル出力TXの内容をシリアル副出力TX_SUBにも適用します。

    00040000:主ポートの切り替え

    シリアル入出力TX/RXとシリアル副入出力TX_SUB/RX_SUBを入れ替えます。

    00100000:中継レイヤを制限

    書式モード(アスキー・バイナリ)において、ネットワーク層を利用する配送方式を指定した場合に、必ず1階層上位に位置する中継機や親機へ送信させます。通常、ネットワーク層を利用する配送方式では、上位層で最も電波通信品質の高い中継機や親機へ送信します。

    中継機能について

    通信距離が足りない場合や、障害物があって通信できない場合には、中継機を使用することが有用です。

    中継機能を持った端末は、自身が受信したパケットを他の端末へ送信します。

    中継機能の設定

    通常は、インタラクティブモードへ入った状態で役割の値を1-3へ変更します。初期値は0で、中継機能を持ちません。

    r: set Role (0x0)

    1-3の数値は最大中継段数を指します。例えば3を指定すると最大3段まで中継されます。

    親機子機の区別をする場合、子機のみ有効です。

    設定例

    次のネットワーク構成は、赤色の端末の役割0、青色の端末の役割3とした場合を示します。

    役割の設定による中継の例

    役割の設定による中継の例

    赤色の端末を追加すると、赤色の端末同士で最大3段の中継を伴う通信を実現できます。

    送信機や受信機を追加する例

    送信機や受信機を追加する例