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詳細な仕様
1 - コマンドライン引数とiniファイルによる詳細設定
コマンドライン引数
コマンドライン引数は、TWELITE STAGE APPのいくつかの細かい設定を行います。
コマンドライン引数 | 内容 |
---|---|
-E 0 | フェードアウトのようなグラフィカルな効果を無効にする。 |
-R {type} | {type} 値でレンダリングタイプを設定します。0: デフォルト1: OpenGL2: DirectX(Windows) Metal(macOS)3: ソフトウェア |
-J | ゲームコントローラーを有効にします。 |
-x {x_pos},-y {y_pos} | 起動時のTWELITE STAGE Appのグラフィカルウィンドウの位置を設定します。{x_pos}と{y_pos}はウィンドウの左上のスクリーン座標です。 |
iniファイル
iniファイルはTWELITE STAGE APPの基本的な設定(MWSDKのフォルダを参照するなど)を行うために使用されます。
iniファイル名は{TWELITE STAGE APPの実行ファイルのベース名} + .ini
です。 通常は TWELITE_Stage.ini
となります。
;;; MWSDKの参照を変更します。
; MWSDK=MWSDK
mwsdk=mwsdk2020_10
;;; インターフェース言語
; LANG=en
;;; ウィンドウのジオメトリ
GEOM_X=200
GEOM_Y=100
シンタックス
- ini ファイルはプレーンテキストファイルとして記述される。
- キーと値は
=
で区切られた1行に格納される (例:KEY=value
)。 - キーと値の文字列は行頭から始まる(キーの前に空白や他の文字は許されない)。
- キーと値の間にスペースを入れてはならない。
- コメント行は
;
または#
を行頭に追加する。
設定
キー | 値 |
---|---|
MWSDK | MWSDKのフォルダを変更する。デフォルトのフォルダは、TWELITE STAGE APPの実行ファイルが置かれているのと同じフォルダにある MWSDK です。古いMWSDKやカスタムMWSDKを使用する必要がある場合は、そのフォルダの名前を指定することができます。 |
LANG | LANG=en は、ユーザーインターフェースの言語をデフォルト(日本語)から英語に変更します。 |
GEOM_X, GEOM_Y | TWELITE STAGEアプリのウィンドウが表示される場所を変更する。 |
異なる設定の TWELITE STAGE APP を実行する
異なる設定の TWELITE STAGE APP が必要な場合は、TWELITE STAGE APPと同じフォルダに実行ファイルをコピーして、同じ名前の .ini
ファイルを作成します。
例えば、英語のインターフェースを使用する場合、TWELITE_Stage.exe
(注: .exe はWindowsの実行ファイルの拡張子)を TWELITE_Stage_en.exe
にコピーして、 LANG=en
の設定を TWELITE_Stage_en.ini
に書き込むことで、英語のインターフェースを有効化した実行ファイルを作成できます。
TWELITE_Stage.exe
TWELITE_Stage.ini | 特別な設定なし
TWELITE_Stage_ja.exe | TWELITE_Stage.exe のコピー
TWELITE_Stage_en.ini | LANG=en が設定されている。
2 - 環境変数
内部的に設定される環境変数
環境変数 | 解説 |
---|---|
MWSDK_ROOT | 標準では TWELITE STAGE APP の実行形式が格納されるフォルダにある MWSDK フォルダ(つまり../MWSTAGE/MWSDK )が指定されます。 MWSDK.ini が指定される場合は、指定されたフォルダ名を採用します。 |
MWSDK_TWENET_LIBSRC | サンプルコードやTWELITE APPSのソースコードフォルダには、Microsoft社の Visual Studio Code (VS Code) 用の定義ファイルを予め作成しています。この定義ファイル中にVS Codeエディタ中でコード解釈を行う目的でライブラリソースコードの参照先を指定しますが、この環境変数を用いています。MWSDK_TWENET_LIBSRC 環境変数が適切に指定されると、MWSDK 以下ではないプロジェクトフォルダでもコード解釈が行われ、ライブラリ関数名の補完などが機能します。(参考) |
LANG=C | ツールチェインのメッセージを規定の言語(英語)にするため、明示的に設定しています。 |
PATH | Windowsでは、SDK添付のmsysユーティリティへのPATHを追加します。 |
MWSDK_MAKE_JOBS MWSDK_MAKE_DISABLE_LTO | VS Codeの設定定義で利用します。JOBS : STAGE APPで設定された並列ビルド数を渡しますDISABLE_LTO : LTOを無効化します(
Windows
) |
参考
.vscode/settings.json
の設定例(抜粋)
"C_Cpp.default.includePath": [
"${env:MWSDK_TWENET_LIBSRC}/include/**",
"${env:MWSDK_TWENET_LIBSRC}/src/**"
],
"C_Cpp.default.browse.path": [
"${env:MWSDK_TWENET_LIBSRC}/include/**",
"${env:MWSDK_TWENET_LIBSRC}/src/**"
],
"../../"
で始まる定義は、TWELITE STAGEアプリからプロジェクトを開く場合は不要です。環境変数MWSDK_TWENET_LIBSRC
を設定しない場合に、既定のフォルダ構成の時にソース参照先を指定しています。
3 - 000desc.txt によるプロジェクト説明の追加
プロジェクトフォルダに000desc.txt
を作成した場合には、TWELITE STAGE APP が、プロジェクトフォルダの一覧にその内容を表示します。
ファイルは UTF-8 形式のプレーンテキストで記述します。書式は以下の2種類があります。
書式1
スイッチを押した時にLEDを点灯
act4はTWELITE DIPに接続されたスイッチを押した時にLEDを点灯させるactを動作させます。
https://mono-wireless.com/jp/products/act/index.html
- 1行目はタイトル行です。
- 2行目以降は詳細の記述です。
- 最終行が http で始まる場合は、ウェブサイトへのリンクになります。
書式2
[JAPANESE]
TITLE=actのテンプレート
DESC=中身が何もない setup(), loop() のみのファイルです。
新しく act を記述するのに利用してください。
URL=jp/MWX/content/Act_samples/README.html
[ENGLISH]
TITLE=act empty template
DESC=This act file only contains empty setup() and loop(),
which is intended to write a new act.
URL=en/MWX/content/Act_samples/README.html
iniファイルのような書式です。行頭から始まる項目名と=
文字までを項目の定義として=
以降が項目の内容です。
項目定義 | 詳細 |
---|---|
[JAPANESE] , [ENGLISH] | ブロックの区切り |
TITLE= | タイトル行 |
DESC= | 詳細の記述。改行を含めて複数行にすることもできます。 |
URL= | ウェブサイトまたはファイルへのリンク |
URL 指定について
URL= | 詳細 |
---|---|
https: , http: で始まる | そのアドレスを開きます |
それ以外 | {MWSDK_ROOT}/docs/ を起点とした相対フォルダを指定します。a/b/c.html とした場合は {MWSDK_ROOT}/docs/a/b/c.html に変換されます。 |