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2024-12-02 現在

リモコンアプリによる高度なデジタル伝送

リモコンアプリを使用して、デジタル信号に特化した高度な機能を使用する
    ファームウェアを超簡単!標準アプリ(App_Twelite)からリモコンアプリ(App_IO)へ書き換えることで、デジタル信号に特化した高度な機能を使用することができます。

    使用する製品

    TWELITE DIPTWELITE R2
    TWELITE 親機/子機USB アダプター
    超簡単!標準アプリ-
    2個1個

    リモコンアプリ

    TWELITE のファームウェアを、デジタル信号の伝送に特化したリモコンアプリ(App_IO)へ書き換えます。超簡単!標準アプリはデジタル信号の伝送機能を備えているものの、入出力は4本に限られています。リモコンアプリは入出力を増やし、その組み合わせを切り替えることができます。

    ファームウェアの書き換え

    親機と子機、すべての端末を書き換えます。

    1. TWELITE STAGE SDK を導入し、TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    2. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    3. メインメニュー」から「2: アプリ書換」を選択する
    4. 1: BINから選択」を選び、App_IO... を選択する
    5. 書き込みが完了するまで、数回Enterを押す

    まずは使ってみる

    初期状態のリモコンアプリは、次のように子機が12本のデジタル入力ポートを、親機が12本のデジタル出力ポートを備えた片方向伝送の設定としています。まずは配線してみましょう。

    名称子機親機標準DIP #
    I1/O5I1O5DI115
    I2/O6I2O6DI216
    I3/O7I3O7DI317
    I4/O8I4O8DI418
    I5/O1I5O1DO15
    I6/O2I6O2DO28
    I7/O3I7O3DO39
    I8/O4I8O4DO412
    I9/O9I9O9SCL2
    I10/O10I10O10SDA19
    I11/O11I11O11PWM14
    I12/O12I12O12PWM411

    親機の配線

    初期状態のとき、親機は最大12本のデジタル信号を受信できます。

    親機の配線図

    親機の配線図

    上図では DIP 9番 O3 ピンを出力として使用していますが、他のOxピンも同様に使用できます。また、超簡単!標準アプリにはないチャネル上書き機能を検証するため、DIP 23番 C1 ピンへタクトスイッチを接続しています。

    子機の配線

    初期状態のとき、子機は最大12本のデジタル信号を送信できます。

    子機の配線図

    子機の配線図

    上図では DIP 17番 I3 ピンを入力として使用していますが、他のIxピンも同様に使用できます。また、こちらも同様にチャネル上書き機能を検証するため、DIP 23番 C1 ピンへタクトスイッチを接続しています。

    動作確認

    • 子機のI3へ接続したボタンを押したり離したりします
      • 親機のO3へ接続した LED が点灯したり消灯したりします。
    • 子機のC1へ接続したボタンを押しながら、I3 のボタンを押したり離したりします
    • 親機と子機のC1へ接続したボタンを押しながら、子機のI3へ接続したボタンを押したり離したりします
      • 親機と子機の周波数チャネルを両方とも上書きするため、再び通信できるようになります。

    高度な機能を使ってみる

    次のようなシチュエーションを想定して、インタラクティブモードによる設定変更を行ってみましょう。

    • 子機と親機の入出力の割り当てを変更し、双方とも6入力6出力とする
    • 子機の入力を最短で親機へ反映する
    • パケットが断絶した際に出力信号を復帰させる
    • 子機を省電力リモコンとする
    • 子機を長押しによる連続送信へ対応した省電力リモコンとする

    子機と親機を6入力6出力とする

    インタラクティブモードからオプションビットの値を変更することで、入出力の割り当てを下記のなかから選ぶことができます。

    子機入力子機出力親機入力親機出力備考
    120012初期状態
    8448オプションビット0x00001000
    6666オプションビット0x00002000
    012120オプションビット0x00003000

    ここでは、双方とも6入力6出力としてみましょう。

    1. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    2. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    3. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    4. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    5. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 00002000 を入力してEnterを押下する
    6. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    これで次のように、子機と親機がともに6本の入出力をもつ割り当てとなります。

    名称子機親機標準DIP #
    I1/O5I1I1DI115
    I2/O6I2I2DI216
    I3/O7I3I3DI317
    I4/O8I4I4DI418
    I5/O1O1O1DO15
    I6/O2O2O2DO28
    I7/O3O3O3DO39
    I8/O4O4O4DO412
    I9/O9O5I5SCL2
    I10/O10O6I6SDA19
    I11/O11I5O5PWM14
    I12/O12I6O6PWM411

    子機の入力を最短で親機へ反映する

    子機の連続モードを使用するとき、子機の入力から親機の出力までに通常は 30-70ms 程度の遅延が発生します。すばやい応答が必要とされる場面では、この遅延を小さくするためにインタラクティブモードからオプションビット0x00000001:低レイテンシモードを設定します。

    子機の設定

    1. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    2. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    3. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    4. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    5. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 00000001 を入力してEnterを押下する
    6. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    パケットの断絶時に信号を復帰させる

    いずれかの入力がLoの状態のまま電波が途切れた場合には、実際の入力がLoからHiへ戻っても出力はLoを維持します。

    パケットが断絶した際に信号を元の状態へ戻すには、リモコン長押しモードを適用します。リモコン長押しモードでは、送信側の入力が変化してからしばらくの間、継続的に信号を送信します。受信側では、Lo 状態を示すパケットが断絶してから一定の時間が経過すると、タイムアウトして出力を Hi へ戻します。

    子機の設定

    1. M1/M2/M3を開放し、子機:連続モード を設定する
    2. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    3. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    4. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    5. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    6. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 00000100 を入力してEnterを押下する
    7. d(小文字)を入力し、ホールド/長押しモードの対象000000001010ならI2I4、長押し時に連続送信するポート)を入力してEnterを押下する
    8. D(大文字)を入力し、ホールド/長押しモードの時間(すべての入力がLoからHiへ戻ったあとに送信を続ける時間)を入力してEnterを押下する
    9. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    親機の設定

    1. M1/M2/M3を開放し、子機:連続モード を設定する
    2. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    3. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    4. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    5. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    6. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 00000100 を入力してEnterを押下する
    7. d(小文字)を入力し、ホールド/長押しモードの対象000000001010ならO2O4、断絶時にタイムアウトするポート)を入力してEnterを押下する
    8. D(大文字)を入力し、ホールド/長押しモードの時間(Loの信号が途切れてからHiへ戻すまでの時間)を入力してEnterを押下する
    9. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    子機を省電力リモコンとする

    子機を電池で駆動させる場合には、スリープと起床を繰り返す間欠モードが有効です。低レイテンシモードおよびホールドモードを併用することで、子機のボタンを押した際に親機の出力を設定した時間にわたって維持する動作を実現できます。

    子機の設定

    1. M1/M2/M3GNDへ接続し、子機:間欠10秒モード を設定する
    2. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    3. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    4. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    5. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    6. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 00000001 を入力してEnterを押下する
    7. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    親機の設定

    1. M1/M2/M3を開放し、子機:連続モード を設定する
    2. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    3. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    4. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    5. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    6. d(小文字)を入力し、ホールド/長押しモードの対象000000001010ならO2O4、ホールドするポート)を入力してEnterを押下する
    7. D(大文字)を入力し、ホールド/長押しモードの時間(ホールドする時間)を入力してEnterを押下する
    8. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    子機を長押し省電力リモコンとする

    子機を電池で駆動させる場合には、スリープと起床を繰り返す間欠モードが有効です。低レイテンシモードおよびリモコン長押しモードを併用することで、子機のボタンを押している間に親機への送信を連続的に行うことができます。また、子機のボタンを離したあとに一定の時間にわたって送信を続け、親機側では子機のボタンを押した状態の電波が途切れてから一定の時間が経過した場合に出力を元に戻します。このため、省電力性能に優れた子機の入力をより確実に親機へ届けることができます。

    子機の設定

    1. M1/M2/M3GNDへ接続し、子機:間欠10秒モード を設定する
    2. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    3. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    4. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    5. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    6. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 0000010300000100+00000001+00000002) を入力してEnterを押下する
    7. d(小文字)を入力し、ホールド/長押しモードの対象000000001010ならI2I4、長押し時に連続送信するポート)を入力してEnterを押下する
    8. D(大文字)を入力し、ホールド/長押しモードの時間(すべての入力がLoからHiへ戻ったあとに送信を続ける時間)を入力してEnterを押下する
    9. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了

    親機の設定

    1. M1/M2/M3を開放し、子機:連続モード を設定する
    2. TWELITE STAGE アプリを立ち上げる
    3. シリアルポート選択から接続したデバイスを選択する
    4. メインメニュー」から「3: インタラクティブモード」を選択する
    5. Enterを押し、設定項目が表示されることを確認する
    6. o(小文字)を入力し、オプションビットの値 00000100 を入力してEnterを押下する
    7. d(小文字)を入力し、ホールド/長押しモードの対象000000001010ならO2O4、断絶時にタイムアウトするポート)を入力してEnterを押下する
    8. D(大文字)を入力し、ホールド/長押しモードの時間(Loの信号が途切れてからHiへ戻すまでの時間)を入力してEnterを押下する
    9. S(大文字)を入力して保存し、ESCを押下して終了