TWELITE STAGE APP による動作確認と設定
TWELITE STAGE APP を使って通信動作の確認や設定変更を行う方法
TWELITE STICK
TWELITE STICK は、TWELITE の本体とアンテナに、USB アダプター TWELITE R シリーズの機能を組み合わせた製品です。
TWELITE STICK の構成
ほかの TWELITE から受信したデータを PC へ送信したり、PC から受信したデータをほかの TWELITE へ送信したり、USB 電源に接続して TWELITE のパケットを中継することもできます。
TWELITE STICK は従来製品の MONOSTICK と同じパケットを扱うことができ、上位互換に相当します。
一般的な USB メモリと遜色ない大きさに小型化したことで、隣の USB ポートとの干渉を起こしづらくなっています。
MONOSTICK と TWELITE STICK の大きさの比較
また、TWELITE 本体を第二世代の GOLD シリーズとしたことで、従来の RED シリーズよりも受信待機時の消費電流を約10mA削減しながら、同等の送信出力と僅かに上回る受信感度を実現しました。
TWELITE STICK の受信待機→送信時の消費電流
(再送4回中継、LED無効)
MONOSTICK RED の消費電流の受信待機→送信時の消費電流
(再送4回中継)
工場出荷時の TWELITE STICK には TWELITE APPS 統合版 をインストールしています。TWELITE APPS 統合版は、TWELITE GOLD シリーズのプログラム容量を活かして、従来の機能を一つのファームウェアに収めたものです。
親機・中継機アプリ(App_Wings) | シリアル通信アプリ(App_Uart) | OTA設定アプリ(CUE / ARIA) |
---|---|---|
子機との通信や、通信の中継 | UARTに特化した無線通信 | 無線経由の設定変更 |
インタラクティブモードの操作を行うことで、ファームウェアの書き換えを行わずに、これらの機能を瞬時に切り替えて使うことができます。一部のアプリでは、状態に応じてロゴマークの点灯色が変化するほか、パケットの受信を受けて点滅します。
親機 | 中継機 | 子機 |
---|---|---|
![]() マゼンタ | ![]() イエロー | ![]() シアン |
TWELITE は、起動直後から通信できます。Bluetooth のようなペアリングを行いません。
周波数チャネルを合わせた端末同士で同報通信を行います。したがって、同一の周波数チャネルでは、同時に複数の端末が送信を行うことはできません。自分宛でないパケットは無視します。トランシーバやインカムの動作をイメージすると分かりやすいかもしれません。
親機や中継機は、同じ周波数チャネルの端末から送信されるパケットを待ち受けます。
TWELITE は 2.4GHz 帯の電波を使用する無線モジュールですが、Bluetooth (IEEE 802.15.1) とは異なる規格の IEEE 802.15.4 へ準拠しています。
IEEE 802.15.4 へ準拠した他の製品には Zigbee モジュールがありますが、TWELITE は Zigbee モジュールではありません。Zigbee モジュールは IEEE 802.15.4 の上層に Zigbee プロトコルスタックを採用していますが、TWELITE はシンプルな独自のプロトコルスタックを代わりに実装しています。
データ量の多い通信には適していないものの、単純な信号伝送といった用途には最適です。
TWELITE STAGE APP を使って通信動作の確認や設定変更を行う方法
Python を使って子機との通信を行う方法