/

省電力性能について

TWELITE を電池で長期運用するには

モノをつなぐ無線マイコンモジュールとして低消費電力を実現するためには各処理の消費電流を抑えることが必要ですが、起動時間と処理時間を短縮することも非常に重要です。消費電流が小さくても処理時間が長ければ低消費電力は実現できません。

消費電力(電流)

以下は1パケットを30バイトで送信した時の標準的な消費電流です。

  • 標準出力 BLUE-ブルー
TWELITE BLUEの場合

TWELITE BLUEの場合

  • 高出力 RED-レッド
TWELITE REDの場合

TWELITE REDの場合

高出力 RED-レッドは標準出力 BLUE-ブルーに比べて送信時の消費電流が大きいですが、処理時間が短いので1パケットを送信時の消費電流は同等です。

TWELITE は低消費電流、瞬速起動、高速処理により省電力を実現しています。

消費電力例

TWELITE の消費電力を最小限にした無線タグの例です。この例ではセンサーは使用しておらず、4バイトのIDデータを内蔵タイマーで周期的に送信しています。送信相手からの受信確認(ACK)は行っていません。1パケット送信時の平均消費電流は11.6mA、処理時間は2.5msです。

  • 起床中のみ考えた平均消費電流
11.6[mA] * (2.5/1000)[ms] = 29[uA]
  • スリープ(RAMオン)時間を含めた平均消費電流
29[uA] + 1.5[uA] = 30.5[uA] = 0.0305[mA]

1秒毎に送信した場合の電池寿命はCR2032の容量を220mAhとして、

220/( 0.0305 ) = 約7213[時間] = 300[日] = 10ヶ月

下のグラフはコイン型電池(CR2032)を使用した場合の電池寿命です。30秒毎にデータを送信した場合の電池寿命は10年を超えます。


電池運用とバッファ用コンデンサ

TWELITE を小容量の電池で運用する際にはバッファ用のコンデンサを使用します