STAGEアプリを使わずにUART通信する
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TWELITE STAGE アプリが適さない場合
TWELITE STAGE アプリのターミナルは、あくまでも簡易的な評価を目的とした機能です。したがって、シリアル通信アプリの書式モード(アスキー/バイナリ)のように高度なUART通信を行う用途では、次の問題があります。
- TWELITEの
RX
へ系列を入力するとき、事前にコピーした文字列をAlt+V
/⌘+V
でペーストする必要がある - バイナリデータをHEX(16進数)表記で扱うことができない
CoolTerm の概要
CoolTerm は、シリアル通信に特化した汎用ソフトウェアです。TeraTerm とは異なり、(デバッグモードを使わずとも)バイナリデータを扱うことができるほか、複数のプラットフォームに対応しています。
インストール
作者のホームページからファイルを入手してください。
設定
CoolTerm では、使用するシリアルポートと付随する設定に名前を付けることができます。
ここでは、初期状態の TWELITE シリーズへ適合させるために設定が必要となる項目を紹介します。
設定の変更は Options
メニューから行います。
Serial Port
Options
中の Serial Port
のうち、次の設定を確認します。
Port
:使用する TWELITE R あるいは MONOSTICK のポートBaudrate
:ボーレートは115200
bps
Terminal
Options
中の Terminal
のうち、主に次の設定を確認します。
Terminal Mode
:Raw Mode
Enter Key Emulation
:CR+LF
アスキー形式のデータを入力する場合(インタラクティブモードは除く)は、Terminal Mode
を Line Mode
としても構いません。
Line Mode
では、Enter
キーを押すことで打ち込んだデータを一度に送ることができます。
Data Handling
Options
中の Data Handling
のうち、主に次の設定を確認します。
Clear Display on
:ESC[2J]
をチェック(インタラクティブモードの画面消去を有効化)Handle BS and DEL Characters
をチェック(インタラクティブモードの文字消去を有効化)Text Encoding
:UTF8
Transmit
Options
中の Transmit
のうち、主に次の設定を確認します。
Send String Options
:Terminate 'Send String' Data
をチェックTermination String
:0D 0A
(送信画面ではCRLFを末尾へ追加)
使用例
インタラクティブモード
インタラクティブモードは、Options
> Terminal
> Terminal Mode
を Raw Mode
として使用することを推奨いたします。
Connect
をクリックして接続したら、主画面を選択して、+
を3回入力します。
TWELITE STAGE アプリと同じように直接文字を打ち込むことで、インタラクティブモードを利用できます。
シリアル通信アプリの書式モード(アスキー)
シリアル通信アプリの書式モード(アスキー形式)のように、:
で始まりCRLFで終わるアスキー文字列で構成された系列を扱う際には、Options
> Terminal
> Terminal Mode
を Line Mode
とすると便利です。
一行ずつEnter
キーを使って入力できるほか、カーソルキーの↑
を押すことで履歴を参照できます。
簡易形式を使って、親機から全子機に対してバイト列 0x11 0x22 0x33 0xAA 0xBB 0xCC
を数回送信した場合の例を次の図に示します。
シリアル通信アプリの書式モード(バイナリ)
シリアル通信アプリの書式モード(バイナリ形式)では、Options
> Terminal
> Terminal Mode
を Raw Mode
としたうえで、Options
> Transmit
> Send String Options
> Terminate 'Send String' Data
のチェックを外してください。
受信したデータを16進数で表示するためには、View
> View Hex
を選択します。
16進数で表現したデータを送信するには、Connection
> Send String...
を選択して送信画面を開き、ラジオボタンのHex
を選びます。
簡易形式を使って、親機から全子機に対してバイト列 0x11 0x22 0x33 0xAA 0xBB 0xCC
を送信した場合の例を次の図に示します。